今回も2019年のプレーバック第3弾をしていきます。
2019年セリーグ2位の横浜です!
※他チームの2019年成績はこちら(巨人、西武、ソフトバンク、阪神、楽天、広島、ロッテ、中日、日ハム、ヤクルト、オリックス)
では、参りましょう!!
チーム成績
セリーグ 2位 交流戦 4位
試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 |
143 | 71 | 69 | 3 | 0.507 |
得点 | 失点 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
596 | 611 | 0.246 | 163 | 3.93 |
3位 | 5位 | 5位 | 3位 | 5位 |
5月には最下位でに沈んでいた時期もありましたが、6月から徐々に成績を上げ、一時期首位巨人に肉薄する位置まで迫りました。
投打のチーム成績を見てみてもずば抜けて良い成績があるわけではありませんでしたが、チームがうまく機能し見事2位を確保しました。
キーマンとなる選手が要所で活躍していたのではないでしょうか。
では、細かく見ていきたいと思います。
主力野手の成績
2019年開幕オーダー
シーズンを占う大事な開幕スタメンはどうだったか見てみましょう。
打順 | 位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
1 | 中 | 梶谷 | 31 | 13 | 41 | 0.215 | 5 | 15 | 3 | 0.760 |
2 | 右 | 楠本 | 24 | 2 | 39 | 0.208 | 1 | 6 | 0 | 0.602 |
3 | 二 | ソト | 30 | 2 | 141 | 0.269 | 43 | 108 | 0 | 0.902 |
4 | 左 | 筒香 | 28 | 10 | 131 | 0.272 | 29 | 79 | 0 | 0.899 |
5 | 三 | 宮崎 | 31 | 7 | 114 | 0.284 | 15 | 49 | 0 | 0.777 |
6 | 一 | ロペス | 36 | 7 | 142 | 0.241 | 31 | 84 | 0 | 0.756 |
7 | 捕 | 伊藤光 | 30 | 12 | 84 | 0.254 | 8 | 27 | 5 | 0.731 |
8 | 遊 | 大和 | 32 | 14 | 137 | 0.237 | 0 | 37 | 3 | 0.585 |
9 | 投 | 今永 | 26 | 4 |
※OPS=出塁率+長打率
野手陣で昨季最も活躍した選手はソト選手でしょうか。
2年連続のHR王となり、2019年は打点王にも輝きました。
そしてチームの中心である筒香選手の活躍も見逃せません。
ただし、2020年はMLB挑戦となります。
2020年の横浜打線は、筒香の抜けた穴をどう埋めるかがカギですね!
その他の主な野手成績
その他の出場試合数が多かった選手を挙げてみます。
位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
外 | 神里 | 25 | 2 | 123 | 0.279 | 6 | 35 | 15 | 0.731 |
内 | 柴田 | 26 | 4 | 111 | 0.256 | 3 | 17 | 3 | 0.705 |
外 | 乙坂 | 25 | 8 | 97 | 0.245 | 2 | 17 | 6 | 0.671 |
一外 | 佐野 | 25 | 3 | 89 | 0.295 | 5 | 33 | 0 | 0.764 |
捕 | 嶺井 | 28 | 6 | 64 | 0.211 | 2 | 12 | 0 | 0.596 |
実績のある梶谷選手やオープン戦首位打者として結果を出した楠本選手は、開幕スタメンに名を連ねるも、期待に応えられずレギュラーには定着できませんでした。
シーズン通して活躍したのは2年目の神里選手でしょうか。
チームトップの15盗塁と走力も高く、3年目の2020年はさらなる飛躍が期待されます。
また、筒香の抜けた穴ですが、期待はやはり今期4年目の佐野選手でしょうか。
長打力が魅力であり、新4番候補ともいわれております。
今期からチーム3代目の主将としてチームをけん引する役割も任されています。
注目したいと思います。
主力投手の成績
先発
名前 | 年齢 | 年数 | 試合(先発) | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
今永 | 27 | 4 | 25(22) | 170 | 13 | 7 | 2.91 | 9.85 | 3.32 | 1.08 |
上茶谷 | 23 | 1 | 25(23) | 134 | 7 | 6 | 3.96 | 6.85 | 2.00 | 1.40 |
大貫 | 25 | 1 | 15(15) | 66 2/3 | 6 | 5 | 5.00 | 7.29 | 2.16 | 1.59 |
濵口 | 24 | 3 | 17(14) | 82 1/3 | 6 | 5 | 3.17 | 9.29 | 2.24 | 1.18 |
平良 | 24 | 6 | 15(14) | 70 | 5 | 6 | 4.11 | 7.07 | 3.24 | 1.21 |
伊納 | 33 | 7 | 15(14) | 70 | 4 | 5 | 4.76 | 6.43 | 1.79 | 1.46 |
石田 | 26 | 5 | 40(7) | 71 1/3 | 4 | 1 | 2.14 | 9.84 | 3.71 | 1.12 |
※K/BB=奪三振/与四球 投手の制球力を示す指標の一つ。2.0超でまずまず、3.5超でかなり優秀とされる
※WHIP=(与四球+被安打)/投球回 1イニングあたりに出したランナーの数値。
先発の大黒柱はやはり今永選手。
エースとしてチームをけん引し、2019年に開催されてプレミア12の代表にも選出されています。
1年目からローテを担った上茶谷、後半戦から先発として活躍した石田、ルーキー時に10勝を挙げた4年目濵口など先発陣は豊富。
上記選手が安定した成績を残し、新戦力も力を発揮すると盤石なローテーションとなりまそうですね。
救援
名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | ホールド | HP | セーブ | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
エスコバー | 27 | 3 | 74 | 75 1/3 | 5 | 4 | 33 | 38 | 0 | 2.51 | 10.51 | 3.67 | 1.12 |
三嶋 | 29 | 7 | 71 | 72 2/3 | 5 | 4 | 23 | 28 | 0 | 4.33 | 7.68 | 2.00 | 1.35 |
山崎 康 | 27 | 5 | 61 | 60 | 3 | 2 | 4 | 7 | 30 | 1.95 | 8.10 | 2.84 | 1.05 |
国吉 | 28 | 10 | 53 | 69 1/3 | 5 | 3 | 9 | 14 | 0 | 4.80 | 10.51 | 2.89 | 1.30 |
パットン | 31 | 3 | 42 | 362/3 | 0 | 3 | 22 | 22 | 0 | 5.15 | 11.05 | 2.05 | 1.64 |
救援陣ではエスコバー選手がリーグ最多、三嶋選手がリーグ2位の登板数と非常に活躍しました。
今や球界を代表するストッパーである山崎康選手までつなげると、相手打線も逆転するのが非常に困難です。
しかし、負担がかかった投手が今期も活躍できるとは限りません。
先発陣の奮起、リリーフ陣でさらなる活躍をする選手が出てきてほしいですね。
2020年度新加入選手と2019年の退団選手
新加入選手
ドラフト指名選手
順位 | 氏名 | 経歴 | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ドラ1 | 森 敬斗 | 桐蔭学園高 | 内野手 | 17 | 175 | 75 | 右左 |
ドラ2 | 坂本 裕哉 | 福岡大大堀高-立命館大 | 投手 | 22 | 180 | 83 | 左左 |
ドラ3 | 伊勢 大夢 | 九州学院高-明治大 | 投手 | 21 | 181 | 90 | 右右 |
ドラ4 | 東妻 純平 | 智弁和歌山高 | 捕手 | 18 | 172 | 77 | 右右 |
ドラ5 | 田部 隼人 | 開星高 | 内野手 | 18 | 185 | 83 | 右右 |
ドラ6 | 蝦名 達夫 | 青森商高-青森大 | 外野手 | 22 | 185 | 88 | 右右 |
ドラ7 | 浅田 将汰 | 有明高 | 投手 | 18 | 182 | 84 | 右右 |
ドラフト1位は高卒野手である森選手を獲得しました。
走攻守に魅力的な選手で侍ジャパンU18としても活躍しました。
是非実力をつけて、早く1軍でみたいですね!
即戦力として期待されるのは、2位の坂本選手、3位の伊勢選手の大卒投手コンビでしょうか。
坂本は先発、伊勢はリリーフとして期待されているようです。
新外国人、FAなどの新加入選手
氏名 | 前所属チーム | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
オースティン | ブルワーズ | 内野手 | 29 | 188 | 100 | 右右 |
ピープルズ | 3Aコロンバス | 投手 | 29 | 196 | 86 | 右右 |
高城 | オリックス | 捕手 | 27 | 176 | 83 | 右右 |
デラロサ | 1Aサンノゼ | 内野手 | 24 | 188 | 92 | 右両 |
ディアス | ドロレス高 | 投手 | 21 | 191 | 93 | 左左 |
新外国人ではパワフルな打撃が魅力なオースティン選手に期待が持てそうです。
オープン戦でも3割を軽く超え、HRも4本記録しています。
筒香選手の穴を埋める存在に成りうるのではないでしょうか!
退団選手
氏名 | ポジション | 年齢 | 動向 |
筒香 | 外野手 | 28 | MLB |
中後 | 投手 | 30 | 引退 |
寺田 | 投手 | 27 | 戦力外 |
田村 | 投手 | 26 | 引退 |
水野 | 投手 | 25 | 引退 |
綾部 | 投手 | 22 | 戦力外 |
西森 | 捕手 | 31 | 引退 |
中川 | 内野手 | 29 | 引退 |
狩野 | 内野手 | 25 | 引退 |
大河(松尾大河) | 内野手 | 20 | 琉球 |
青柳 | 外野手 | 22 | 引退 |
バリオス | 投手 | 31 | メキシコ |
ソリス | 投手 | 31 | 自由契約 |
退団選手の中では、やはりDeNAの中心であった筒香選手のMLB移籍がもっとも大きいですね!
毎年コンスタントにHRを量産し、昨年は30本に届かなかったものの、27歳8か月で200号本塁打を達成しております。
侍ジャパンでも中軸を担い、日本を代表する長距離砲です!
筒香選手はかねてからメジャー志望と言われていました。
いずれこの時がくるとDeNAファンの方は覚悟していたと思いますが、いざ実現すると寂しい気持ちと応援したい気持ちがあるのではないでしょうか。
ぜひメジャーでも自慢の打撃を見せてほしいですね!
注目のレギュラー争い
昨年の成績から考えると、打線の中心であるソトや宮崎、守備の要である大和はレギュラーとして有力ではないでしょうか。
実績のあるロペスですが、昨年は少し成績を落としました。
37歳を迎えるにあたり身体的能力は下がる部分もありますので、代わりとなる選手が出てきてもおかしくありません。
新外国人のオースティンは外野手として考えられていますが、本職は一塁手ですのでロペス次第でファーストでの出場が中心となるかもしれません。
外野もし烈な争いになりそうです。
梶谷、佐野、神里、乙坂、オースティン、楠本に加え、かつてのレギュラーであった桑原やその他の若手など多くの選手にもチャンスがありそうですね!
まとめ
DeNAの2019年の成績を振り返り、2020年の展望を考えると
・打撃の中心であったソトがHR、打点でリーグトップの活躍。今年もDeNAのカギを握る選手
・野手陣では筒香、宮崎がキャリアハイではないものの中軸として活躍
・先発陣では今永がエースとして活躍。先発陣では期待の選手も多く、新戦力が活躍すれば盤石なローテが組める可能性あり
・リリーフ陣を支えたのはエスコバー、三嶋、山崎康の三選手
・2020年最大の課題は筒香の穴をどう埋めるか。期待される選手としては新外国人のオースティン、新主将の佐野らが挙げられる
・レギュラー確約は少なく、多くの選手にチャンスがある
以上が2019年のプレーバック、そして2020年の展望となります。
昨季は惜しくも届かなかった優勝に向けて、チーム一丸となって戦うのではないでしょうか。
楽しみに見ていきたいと思います。
コメント