2020年『打てる捕手』を探せ!

プロ野球

近年の野球ではデータがかなり膨大になり、捕手の守備負担が大きいことも要因なのか強打の捕手が少なくなっています

また、捕手として入団しても打撃面の評価が高い選手がコンバートするケースも少なくありません。

しかしながら、2019年は首位打者を獲得した捕手の森友哉選手リーグMVPに輝きました。

ちなみに捕手としての首位打者獲得は、野村克也(1965年)、古田敦也(1991年)、阿部慎之助(2012年)以来プロ野球史上4人目となる快挙でした。

名だたる打てる捕手のレジェンドと肩を並べた形です。

捕手はまずは守備力を求められますが、やはりバッティングも良いとチームの得点力アップにつながります。

今回は2020年7月時点の結果から今シーズン注目の打てる捕手を探していきたいと思います。

この記事を見れば以下のことが分かります

・両リーグの主力捕手の打撃成績(7月31日時点)

・注目の打てる捕手

・ネクスト森友哉はこの選手!?

それではいってみましょう。

捕手成績(セリーグ)

氏名試合打席打率HR打点 OPS
大城(巨)28900.304 490.884 
炭谷(巨)19480.250 040.593 
戸柱(De)22640.194 280.509 
梅野(神)321170.343 3120.945 
會澤(広)291120.283 2120.734 
A.マルティネス(中)24640.328 2100.856 
木下(中)24640.250 020.590 
西田(ヤ)20560.208 330.717 
※7/31終了時点の成績
※チーム試合数の半分以上を捕手として出場

セリーグ注目の打てる捕手

梅野隆太郎(阪神)

身長 173㎝
体重 77㎏
年齢 29歳(7年目)
投打 右右
経歴 福岡工大城東高ー福岡大ー阪神(ドラフト4位)

7月終了時点で成績を見てみると、梅野選手の打撃成績が断トツです。

下位打線ながら.343の高打率OPS.945と非常に素晴らしいですね。

2019年は初のゴールデングラブ賞を受賞し、打てるだけではなく守備面でも高評価を得ています。

また、盗塁阻止率が.615(7/31時点)と驚異的です。

総合力という点でも12球団トップクラスの成績といえるキャッチャーですね。

現時点では中軸を打つことはありませんが、恐怖の打者として相手投手も気の抜けない選手です。

大城卓三(巨人)

身長 187㎝
体重 90㎏
年齢 27歳(3年目)
投打 右左
経歴 東海大相模高ー東海大ーNTT西日本ー巨人(ドラフト3位)

小林選手の離脱もあり、スタメンマスクをかぶる機会が増えている大城選手ですが、バッティングに関しては巨人の捕手で最も優秀な成績ですね。

打率.304とさることながらHR4本とキャッチャーではセリーグ1位です。

長打力という点では梅野選手以上の魅力がありそうですね。

ただ、盗塁阻止率は高いとは言えず、守備面ではまだまだ課題があるかもしれません。

それでも打撃面でチームへの貢献度が高いことから、今季の成績次第では巨人不動のキャッチャーとして地位を確立できるかもしれませんね。

A.マルティネス(中日)

身長 190㎝
体重 95㎏
年齢 24歳(3年目)
投打 右右
経歴 キューバ・マタンサスー中日(育成契約)

今年7月に育成から支配下登録されたばかりですが、7月3日に1軍昇格後インパクトの強いバッティングで注目を集めました。

体格も大きくパワフルな打撃に注目が集まりますが、打率も3割以上をマークしており、7月終了時点では他球団も攻めあぐねている印象です。

外国人捕手がマスクをかぶること自体が約20年ぶりと、NPBでは非常に珍しいですが、肩も強く守備面でもまずまずやれているんではないでしょうか。

中日には木下選手、加藤選手といった捕手がいますが、共にバッティング面では課題があり、マルティネス選手が捕手の守備面で及第点を得られるのであれば、今後も正キャッチャーとして出場できるのでないでしょうか。

捕手成績(パリーグ)

氏名試合打席打率HR打点 OPS
森(西)331380.2524150.728 
甲斐(ソ)311060.2333100.705 
太田(楽)351030.2171110.672 
田村(ロ)30520.186080.570 
柿沼(ロ)23520.156030.386 
宇佐見(日)23550.245270.650 
若月(オ)371220.2733130.755 
※7/31終了時点の成績
※チーム試合数の半分以上を捕手として出場

パリーグ注目の打てる捕手

森友哉(西武)

身長 170㎝
体重 85㎏
年齢 25歳(7年目)
経歴 大阪桐蔭ー西武(ドラフト1位)

入団当初からバッティングの評価が高かった森選手ですが、守備面不安視されている部分もあり、DHや外野での出場機会がほとんどでした。

ただ、2018年から捕手での出場がチームでトップとなり、2019年は炭谷選手が巨人へ移籍したこともあり、捕手として128試合出場しました。

それでいて首位打者、MVPの獲得ですから文句なしの『打てる捕手』といえるでしょう。

そんな打撃が魅力な森選手ですが、7月終了時点では本来の力を発揮できていません。

不調の原因が何なのかは明確ではないですが、森選手が打たないことで西武の攻撃力が大幅にダウンしています。

チームの命運を握る存在として、ここからどのように立て直してくるか注目していきたいと思います。

若月健矢(オリックス)

身長 179㎝
体重 90㎏
年齢 25歳(7年目)
投打 右右
経歴 花咲徳栄ーオリックス(ドラフト3位)

2019年は盗塁阻止率でリーグトップの成績を残すなど、守備面で大きく貢献した若月選手。

一方で打率は.178、HR1本と打撃面では不満が残るシーズンでした。

そんな若月選手が2020年は飛躍的にバッティングが向上しているように思います。

昨シーズン後から打撃強化に力を入れ、今シーズンから改良したフォームが功を奏しているように思います。

シーズンはまだまだ続きますが、今後も.250以上、そして2桁本塁打を残せるようですと打てる捕手といえるのではないでしょうか。

ネクスト森友哉!?注目の若手捕手はこの選手!

坂倉将吾(広島)

身長 176㎝
体重 86㎏
年齢 22歳(4年目)
投打 右左
経歴 日大三高ー広島(ドラフト4位)

氏名試合打席打率HR打点 OPS
坂倉11260.333060.843

今、最も注目の打てる若手捕手といえばこの坂倉選手ではないでしょうか!

2017、2018年とファームで高打率を残し、バッティングの良さから2019年シーズン前から注目株と言われていました。

昨年は51試合出場し、打率.230と打撃センスの片りんを見せたものの、捕手での出場は3試合とまだまだ守備面では信頼を得らていませんでした。

しかしながら、2020年は捕手としての出場機会も増え、まだ試合出場数は少ないものの、7月終了時点では打率.333、OPS.843と広島の捕手陣の中では最もバッティングは良いですね。

正キャッチャーの會澤選手中堅の磯村選手と捕手争いはし烈ですが、今後の活躍次第ではレギュラー取りも目指せるポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。

22歳4年目とまだまだ若く、『ネクスト森友哉』と言える存在です!!

まとめ

・2020年7月終了時点では梅野選手が捕手の中で最も良い打撃成績を残している。なお、打撃面だけでなく守備でも貢献度が高い!

・長打力が魅力の大城選手は巨人の正捕手となれるのか。

・久々に現れた外国人捕手であるAマルティネス選手も打撃が魅力。

・昨年MVP、現役No.1の打てる捕手である森選手は今季まだ波に乗れていない。

・若月選手は昨シーズンから打撃成績が飛躍的に向上。

・注目の若手捕手は坂倉選手。ネクスト森友哉になれるか要チェック!

以上、打てる捕手についてまとめてみました。

まだ、シーズンはこれからです。

上記注目の打てる捕手が1年通して良い成績を残せるかどうか、そしてまた後半戦で成績を伸ばしてくる捕手がいるのか、注目してみていきたいと思います。

それでは、今日はこのあたりで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました