もうすぐプロ野球開幕!2019年成績をプレーバック~ソフトバンク編~

プロ野球

2019年のプレーバックの第4弾を行いたいと思います。

しかし、正直このままでは開幕までに12球団すべての更新が間に合わないペースですが。。。(汗)

こつこつとがんばります!

今回は2019年リーグ2位のソフトバンクです!

※他チームの2019年成績はこちら(巨人西武横浜阪神楽天広島ロッテ中日日ハムヤクルトオリックス))

では、参りましょう!!

チーム成績

リーグ2位  交流戦1位  日本シリーズ優勝

試合勝利敗北引分勝率
143766250.551
得点失点打率本塁打盗塁防御率
5825640.2511183 113 3.63
4位1位3位1位3位1位

2019年は常に上位につけ、7月には一時独走状態となりました。

しかし西武の猛追にあい、激しいデッドヒートの末ゲーム差2.0の2位でフィニッシュとなりました。

ただ、このソフトバンクというチームは近年のプロ野球界で最も実績のあるチームでしょう。

2010~2019年の10年間で5度のリーグ制覇6度の日本一に輝いています。

※日本一のうち2018、2019はリーグ2位

2019年はやはり投手力が素晴らしかったですね。

とくに救援陣の活躍が素晴らしかったのではないでしょうか。

一方で打線に関しては、HR数がリーグトップにも関わらず、打率、得点はそれほどといいった結果に。。

効率よく得点を挙げられなかったのでしょう。

また、注目すべきはソフトバンクの選手層です。

故障者が出たとしても代わりに出場した選手の活躍により、戦力が大きく落ちらない印象から選手層の厚さは12球団一といえるでしょう。

では、戦力の詳細を厚さを掘り下げて見ていきましょう。

主力野手の成績

2019年開幕オーダー

2019年の開幕スタメンはこちらです。

打順位置名前年齢年数試合打率HR 打点盗塁OPS
1牧原2791140.242 327100.575 
2今宮28101060.256 144140.722 
3柳田319380.289 72340.936 
4DHデスパイネ3361300.259 368800.875 
5グラシアル3421030.319 286840.960 
6内川37191370.256 124130.666 
7松田36141430.260 307650.788 
8上林246990.194 1131100.743 
9甲斐2791370.260 114390.733

赤字はリーグ1位、青字はチーム1位(打率、OPSは規定打席達成者の中から選択)
OPS=出塁率+長打率
※開幕投手は千賀

野手陣で活躍した一番手はデスパイネ選手でしょうか。

チームトップとなるHR、打点数を挙げ、2019年最優秀指名打者にも選出されました。

また、ケガや代表活動などで試合数が103試合と少なかったものの、グラシアル選手も素晴らしかったですね。

規定打席に達しなかったものの、OPSは9.60と非常に優秀です。

CSで3本、日本シリーズでも3本HRを放つなど、短期決戦でも実力を発揮し、日本シリーズMVPにも輝いています。

今年もソフトバンク打線の中心として活躍が期待されます

一方で2019年は序盤からけが人が非常に多かったですね。

特に柳田選手に関しては4月上旬に左ハムストリングを痛め、当初の予定より復帰まで期間を要したため、出場試合数が38と激減。

上林選手も4月中旬にデッドボールを受けた際、当初は打撲と診断されていたが、のちに右手の骨折が判明。

その影響からか期待されたほどの成績を出せませんでした。

今宮選手もハムストリングを痛め抹消期間もありました。

では、これら主力を補った選手は誰だったでしょうか。

続いてみてみましょう。

その他の主な野手成績

その他の出場試合数が多かった選手を挙げてみます。

位置名前年齢年数試合打率HR 打点盗塁OPS
周東2321020.196 16250.506 
内外明石3316990.248 52160.678 
高田297930.157 01020.350 
釜本268860.220 411110.582 
福田3013800.259 92690.772 
高谷3813550.167 1100.552 

昨年のブレーク野手といえばやはり周東選手でしょう!

周東の魅力はなんといってもあの走力です!

50m走は5.7秒ともいわれており、そのスピードは球界トップクラス。

昨年は何と走力が買われ侍ジャパンにも選出されました。

守備は内外野守れるオールラウンダーですが、一方で課題としてはバッティング

打撃力に磨きがかかれば、レギュラー候補にも挙げられるでしょう。

しかし、打率0.196、出塁率0.21225盗塁となると、少し出塁率が上がると一気に盗塁王候補ですね!

柳田不在のセンターを務めたのは、主に福田、牧原、釜本ら三選手でした。

この3選手が主にセンターとして出場する機会が多くなりました。

ただ、球界トップクラスの打撃力を誇る柳田選手と比べると打撃力に関しては及ばずです。

牧原選手はセカンドよりも外野での出場が多く、セカンドとして最も出場数が多かったのは明石選手でした。

明石は一塁・外野などもこなしており、こうして見るとソフトバンクは複数ポジションを守れるユーティリティー性に優れた選手が豊富です。

もちろんレギュラー陣と比べると劣る部分はあるかと思いますが、このような選手が多いとけが人が多くなった場合に非常に効果的です。

けが人続出のソフトバンクが、大きく成績を落とさなかった理由にも挙げられるのではないでしょうか。

主力投手の成績

先発

名前年齢年数試合(先発)投球回勝利敗北防御率奪三振率K/BBWHIP
千賀26926(24)180 1/31382.7911.33 3.03 1.16 
高橋礼24223(23)143    1263.344.59 1.49 1.14 
ミランダ30218(18)86    754.195.02 1.21 1.49 
大竹24217(16)106    543.826.11 3.60 1.24 
和田381412(12)57 2/3443.907.02 3.21 1.21 
武田26832(12)83    534.557.59 1.75 1.42 

赤字はリーグ1位、青字はチーム1位
K/BB=奪三振/与四球  投手の制球力を示す指標の一つ。2.0超でまずまず、3.5超でかなり優秀とされる
WHIP=(与四球+被安打)/投球回 1イニングあたりに出したランナーの数値。

エースはやはり千賀選手

ベストナイン、最多奪三振も受賞し、投球回もリーグ1位、そして奪三振率は先発投手としては驚異の11.33!!

侍ジャパンでもエースであり、現時点で球界最強のピッチャーとして君臨しています。

しかし、その千賀選手は右ふくらはぎや右前腕の張りなどにより調整が遅れ、開幕には間に合いません。

まぁあせらず万全の態勢で復帰してもらいたいですね。

また、昨年新人王を獲得した2年目高橋礼選手の活躍も素晴らしかったですね!

アンダースローから投げられる伸びのあるストレートが魅力。

ただ、高橋礼選手もケガにより調整が遅れ、開幕ローテに入ることはできませんでした。

当面は長いイニングも含めたリリーフに回るようですね。

なお、2020年の開幕投手東浜選手で内定しています。

2017年は最多勝を獲得しましたが、2018はケガの影響などもあり成績を落とし、2019年には6月に右ひじの手術を余儀なくされました。

しかし、コンディションも整い今季にかける思いも強いようで、工藤監督の期待も大きいことから開幕投手に指名されました。

また、2017年のような素晴らしいピッチングを期待したいですね。

救援

名前年齢年数試合投球回勝利敗北ホールドHPセーブ防御率奪三振率K/BBWHIP
甲斐野2316558 2/32526284.14 11.20 2.15 1.41 
モイネロ2436059 1/33134371.52 13.04 3.44 1.04 
2765453    237935 2.21 10.02 4.54 1.00 
嘉弥真3085431    2219212.61 7.55 5.20 1.10 
松田2585152    24573.81 9.87 1.78 1.40 
高橋純2244551    3217202.65 10.24 3.41 1.04 

救援陣を見てみるとまさに盤石ですね。

勝利の方程式を形成した甲斐野、モイネロ、森の三選手が素晴らしい活躍でした。

モイネロ選手高い奪三振率13.04WHIP1.04防御率も1.52と素晴らしい活躍でした!

ルーキーの甲斐野選手チームトップの登板数をあげており、ドラフト1位の名に恥じない成績でした。

威力のある直球が魅力ですね!

そして、ストッパーの森選手

入団1年目から6年連続50試合以上登板し、通算防御率も2.84とソフトバンクに欠かせないリリーバーです。

2017年まで守護神であったサファテが故障により離脱しましたが、2018年から代役としてストッパーに任命されました。

2年連続35セーブ以上とサファテの穴を埋める十分な活躍となりました。

そして、注目すべきは高橋純選手

2015年ドラフト1位指名の高卒4年目の投手ですが、2019年シーズンはリリーフとして素晴らしい活躍でした。

シーズン後半からは勝利の方程式に加わり、ソフトバンク救援陣をより強固なものにしました。

リリーフとしてこのまま活躍するのか、それともいずれ先発に移るのか分かりませんが、非常に今後の活躍が楽しみな選手ですね!

今期も注目してみていきたいと思います。

2020年度新加入選手と2019年の退団選手

新加入選手

ドラフト指名選手

順位氏名経歴ポジション年齢身長体重投打
ドラ1佐藤 直樹報徳学園高-JR西日本外野手2117885右右
ドラ2海野 隆司関西高-東海大捕手2217383右右
ドラ3津森 宥紀和歌山東高-東北福祉大投手2117781右右
ドラ4小林 珠維東海大札幌高内野手1818386右右
ドラ5柳町 達慶応高-慶大外野手2218075右左
育成1石塚 綜一郎秋田南シニアー黒沢尻工捕手1818185右右
育成2大関 友久土浦湖北高ー仙台大投手2218690左左
育成3伊藤 大将八戸学院光星高内野手1817875右右
育成4勝連 大稀興南高内野手1817566右左
育成5舟越 秀虎城北高(熊本)外野手1818271右右
育成6荒木 翔太千原台高内野手1818485右右
育成7村上 舜山形中央高投手1817468左左

2019ドラフトでは、身体能力の高いドラフト1位佐藤2塁送球1.7秒台を誇る強肩捕手の海野サイドから威力のある直球を投げ込む津森など即戦力候補の選手が獲得されました。

また、ソフトバンクといえば育成から這い上がる選手が非常に多い印象があります。

育成選手も7人獲得しており、この中から未来の千賀、甲斐、周東などが出てくるのでしょうか。

そのあたりも注目していきたいですね。

新外国人、FAなどの新加入選手

氏名前所属チームポジション年齢身長体重投打
ムーアデトロイト・タイガース投手3119095左左
バレンティンヤクルト外野手36185100右右
※年齢は2020年の満年齢

新外国人ではメジャー通算54勝のムーア、日本在籍9年で8度30本以上をHRを放っているバレンティンと実績のある二人を獲得。

ムーア選手は2013年にメジャーで17勝を挙げている実力は左腕。

先発ローテーションにも内定しており、チームとしての期待も高いようですね。

ただし、2014年にトミージョン手術を受けた後は少し低迷おり、そのあたりは少し気になるところ。。

バレンティン選手はヤクルトで通算288本塁打を記録している右の長距離砲。

OPSも0.936と素晴らしいの一言!

守備力には難がありますが、DHとしての出場が多いのではないでしょうか。

自慢の長打力が得点力アップに貢献するのではないでしょうか。

退団選手

氏名ポジション年齢動向
福田外野手30ロッテ
中田投手37阪神
岡本投手26引退
市川捕手34引退
美間内野手25戦力外
江川外野手32引退
塚田外野手30引退
ミランダ投手30台湾
スアレス投手28阪神
島袋投手26引退
笠原投手24戦力外
中村晨投手22戦力外
長谷川宙投手21ヤクルト
張本捕手28引退

退団選手の中では福田選手が最も活躍していた選手でしょうか。

走攻守がそろった素晴らしい選手でありながら、層の厚いソフトバンクにおいては絶対的なレギュラーとはなれませんでした

しかしながら、FA宣言をした2019年はなんと5球団が手を挙げる争奪戦に(西武、ヤクルト、中日、楽天、ロッテ)。

結果的にロッテを選ぶこととなりましたが、福田選手の魅力は守備と走力

守備に関しては外野で276試合連続ノーエラーと鉄壁の守備力を誇ります。

また、最大の魅力は走力でしょう。

ヤクルトの山田哲選手に抜かれるまでは、盗塁の連続成功記録(シーズンをまたいで32回)を持っておりました。

甲斐キャノンとの対決が注目ですね!

新天地ロッテでの活躍が期待されます。

注目のレギュラー争い

これまで述べてきたようにソフトバンクは非常に層が厚いチームです。

野手陣ではケガさえなければ、柳田、今宮、松田、甲斐あたりは順当にレギュラーでしょうか。

その他のポジションはし烈な争いが繰り広げられそうです。

2019年大活躍のデスパイネ、グラシアルはケガやキューバに帰国中で開幕が絶望的な状況です。

昨年の悔しさをバネにレギュラー取りを目指す上林、球界一の俊足周東、打撃が魅力の高卒6年目の栗原など期待の若手が豊富。

栗原選手は捕手登録ながらも一塁、外野での出場機会もあり、開幕スタメン候補と言われております。

センスのあるバッティングで今年大ブレークの可能性も秘めているかもしれません。

一方でベテランの内川選手、長谷川選手、実績にある中村晃選手も黙っていないでしょう。

育成から支配下登録された、長打力が自慢の砂川リチャード選手にも注目が集まっています。

名前を挙げるとキリがありませんが、他球団がうらやむ人材の宝庫ですね!

投手陣も先発争いが激化しておりますが、開幕ローテは東浜、和田、ムーア、バンデハーク、石川、二保に決定。

調整中で出遅れているエース千賀や高橋礼、高卒6年目の松本、昨年ローテの大竹など虎視眈々とローテ入りを目指しているのではないでしょうか。

リリーフ陣でも昨年勝利の方程式を作った投手陣以外に、育成から支配下登録を勝ち取った尾形投手も大注目ですね。

スピンのきいた浮き上がる直球は全盛期の阪神藤川投手を彷彿とさせています。

また、160㎞左腕としても注目を浴びている古谷投手も注目。

制球難が克服されれば一軍での登板も見えてくるのではないでしょうか!

まとめ

取り上げる選手が多くて、記事が盛りだくさんとなってしまいました。。

まとめると

・2019年はリーグ2位ながらも日本シリーズ制覇

・投手陣は先発、リリーフともに人材豊富

エース千賀は球界を代表する投手として申し分ない成績

・勝利の方程式を形成した甲斐野、高橋純、モイネロ、森には今年も期待

・野手陣はけが人が多いながらも、ユーティリティー性に優れた選手が各ポジションをカバーした

・実力のある選手と期待の若手が多く在籍し、今年ブレークする選手は誰か要チェック

・個人的には栗原選手のブレイクに期待

走攻守のバランスという意味では、やはり12球団最強ではないでしょうか。

優勝争いにはおそらく絡んでくるでしょう。

注目してみていきたいと思います。

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