もうすぐプロ野球開幕！2019年成績プレーバック～巨人編～

新型コロナの影響で遅れていたプロ野球開幕ですが、ようやく6月19日に2020年の開幕が決定しました。

今後の感染状況によって今年のシーズンがどうなるかは分かりませんが、ひとまず選手の皆さんも安心したのではないでしょうか！

私自身も待ちに待った開幕が近づきワクワクしております！

そこで今回は開幕を前に各チームの昨年成績をいくつかまとめていきたいと思います。

今回は昨年セリーグ優勝の巨人です。

※他チームの2019年成績はこちら（西武、横浜、ソフトバンク、阪神、楽天、広島、ロッテ、中日、日ハム、ヤクルト、オリックス）

それでは参りましょう。

チーム成績

2019年　セリーグ　優勝

試合	勝利	敗北	引分	勝率
143	77	64	2	0.546

得点	失点	打率	本塁打	防御率
663	573	0.257	183	3.77
1位	3位	2位	1位	4位

4年連続V逸となった巨人を再建すべく、過去何度も優勝に導いた名将原監督が復帰した1年目。

見事に優勝を飾りました。

さすが原さんですね！

順位の推移としては、4月後半から約1か月首位に立ち、いったん3位まで落ちたものの、6月後半から1位に返り咲きそのまま一度も首位の座を明け渡さず栄冠に輝きました。

注目すべきはやはり打線でしょうか。

中でも2番坂本、3番丸、4番岡本の並びが非常に良かったですね。

わきを固める亀井の存在も大きかったのではないでょうか。

2019年開幕オーダーは？

昨年の成績を振り返る際に、開幕オーダーがどうだったのかが気になったので調べてみました。

開幕スタメンはどのチームもその時点でベストメンバーを組んでくるはずです。

もちろん、アクシデント・ケガなどの出遅れで出場できない選手もいるかとは思いますが、その場合は代わりとなる期待の選手を起用するなどしてくるでしょう。

では、巨人のスタメンはどうでしょうか。

打順	位置	名前	年齢	年数	試合	打率	HR	打点	盗塁	OPS
1	二	吉川 尚輝	24	3	11	0.390	0	3	1	0.846
2	遊	坂本 勇人	31	13	143	0.312	40	94	5	0.971
3	中	丸 佳浩	30	12	143	0.292	27	89	12	0.884
4	一	岡本 和真	23	5	143	0.265	31	94	3	0.828
5	右	陽 岱鋼	32	14	110	0.274	4	21	0	0.726
6	左	亀井 善行	37	15	131	0.284	13	55	9	0.786
7	三	田中 俊太	26	2	62	0.224	4	14	2	0.631
8	捕	小林 誠司	30	6	92	0.244	2	19	1	0.580
9	投	菅野 智之	30	7

開幕オーダーの中でシーズン通して活躍した選手を上げたいと思います。

まずは坂本選手。

打率リーグ5位、本塁打リーグ2位、打点リーグ4位、OPSリーグ2位と様々な点でリーグ上位の成績を残し、見事セリーグMVPに輝きました！

ほんまにいい選手ですね！！

年齢的にも31歳と油の乗った時期ですので、今年も活躍が期待できます！

丸選手の活躍も素晴らしいです。

FA移籍1年目というのは、周囲の期待によりプレッシャーにより調子を崩す選手がいる印象があります。

特に丸選手は広島の2016～2018シーズンでは優勝の立役者となっていましたから、その期待もかなり大きかったのではないでしょうか。

それを跳ね返し十分な成績を残しました。

これで丸は個人的にセリーグ4連覇です！！

かなり持ってますね。

優勝請負人と言っても過言ではないでしょう。

最後に岡本選手。

2018年途中から巨人軍第89代の4番となり、2018年シーズンではプロ野球史上最年少の22歳3か月での3割30本100打点という偉業を成し遂げました。

昨季も期待により開幕から4番に座りましたが、シーズン序盤は低調に。。

しかし、後半復調しシーズンを通してみれば4番としては及第点を超える成績だったのではないでしょうか！

岡本選手のポテンシャルを持ってすればさらなる活躍も期待できるでしょう！

非常に楽しみですね。

主力投手の成績

次に投手陣の成績を見てみましょう。

主な先発陣、救援陣に分けて一覧表にしてみました。

先発陣

名前	年齢	年数	試合（先発）	投球回	勝利	敗北	防御率	奪三振率	K/BB	ＷＨＩＰ
山口 俊	32	14	26（26）	170	15	4	2.91	9.95	3.13	1.16
菅野 智之	30	7	22（19）	136 1/3	11	6	3.89	7.92	3.75	1.25
メルセデス	25	3	22（22）	120 1/3	8	8	3.52	6.66	3.18	1.37
桜井 俊貴	26	4	29（17）	108 1/3	8	6	4.32	6.81	1.95	1.39
髙橋　優貴	22	1	18（18）	93	5	7	3.19	8.61	1.85	1.27

救援陣

名前	年齢	年数	試合	投球回	ホールド	HP	セーブ	奪三振率	K/BB	ＷＨＩＰ
中川　皓太	25	4	67	64 2/3	17	21	16	10.30	4.11	1.16
高木　京介	8	30	55	54	10	13	0	8.00	3.69	1.19
田口　麗斗	24	6	55	65 1/3	14	17	1	9.09	3.67	1.18
澤村　拓一	31	9	43	48 1/3	13	15	1	10.24	3.24	1.18
デラロサ	30	1	26	24	5	6	8	12.00	6.4	0.88

先発陣では山口選手の活躍が光りました！

DeNAから2017年に移籍し、過去2年間は期待された活躍とはいきませんでしたが、2019年は大活躍となりました。

タイトルとしては最多勝、最高勝率、最多奪三振、ベストナインと先発投手としては文句なしです。

一方開幕投手を務めた菅野選手ですが、2度の腰痛による離脱もあり、規定投球回数にもプロ7年目で初めて届かずという悔しいシーズンとなりました。

今季の奮起が期待されます。

救援陣として注目できるのは、大車輪の活躍となった中川選手でしょうか。

中継ぎとして最多登板に加え、チーム事情によりストッパーも務めるなど、様々な場面で活躍しました。

昨年はまだ4年目25歳と非常に若いことからも、今季も活躍が期待される選手でしょう。

また、シーズン途中から加入したデラロサも注目です。

高い奪三振率にWHIPも0.88と救援投手として非常に優秀な成績となっております。

シーズン後半はストッパーを務め、今期も守護神候補の一番手でしょうか。

昨シーズンは勝利の方程式を年間通して確立できなかったことから、中川ーデラロサのリレーが期待されるところかと思います。

2020年度新加入選手と2019年の退団選手

新加入選手

まずはドラフト指名選手です。

順位	氏名	経歴	ポジション	年齢	身長	体重	投打
ドラ１	堀田 賢慎	青森山田高	投手	18	185	80	右右
ドラ2	太田 龍	れいめい→JR東日本	投手	21	190	94	右右
ドラ3	菊田 拡和	常総学院高	内野手	18	182	94	右右
ドラ4	井上 温大	前橋商高	投手	18	175	72	左左
ドラ5	山瀬 慎之助	星稜高	捕手	18	177	82	右右
ドラ6	伊藤 海斗	酒田南高	外野手	18	187	88	左左
育成1	平間 隼人	鳴門渦潮→四国IL徳島	内野手	23	173	75	右左
育成2	加藤 壮太	中京→BC武蔵	外野手	21	188	90	右左

1巡目で奥川（星稜）、さらに宮川（東芝）を共に重複により抽選を外し、はずれはずれ1位で青森山田の堀田を指名しました。

イメージとしてはあんまり巨人はクジ運が無いような気がしますね（汗）。

それはまた調べてみるとして、将来性を重視した高校生主体の指名となりました。

2位の太田が即戦力として活躍できるかどうかでしょう。

続いて、他球団からの移籍、新外国人です。

氏名	前所属チーム	ポジション	年齢	身長	体重	投打
サンチェス	韓国・SK	投手	31	185	88	右右
ビエイラ	ホワイトソックス	投手	27	193	113	右右
パーラ	ナショナルズ	外野手	33	180	95	左左
ディプラン	ブルワーズ２A	投手	27	190	81	右右
ウレーニャ※	ツインズ１A	内野手	21	183	79	右右
田中　豊樹※	日ハム	投手	27	180	98	右右
八百坂　卓丸※	楽天	外野手	23	180	82	右左

投手ではサンチェス、野手ではパーラが期待されているのでしょうか？

まだプレーは見ていませんが、サンチェスは150㎞台後半の速球が持ち味で、昨年韓国リーグで17勝を挙げ防御率も2点台と優秀な成績を収めています。

パーラは昨年はメジャーのナショナルズに所属しワールドシリーズ制覇に貢献しております。

メジャー通算1312本の安打を放ち、ゴールドグラブ賞を2度獲得しております。

日本の野球に順応できるかどうかですが、バリバリのメジャーリーガーとしてチームの期待も高いのではないでしょうか。

退団選手

氏名	ポジション	年齢	動向
山口俊	投手	32	メジャー
阿部慎之助	捕手	40	引退
マシソン	投手	35	引退
ゲレーロ	外野手	32	自由契約
クック	投手	32	自由契約
ヤングマン	投手	30	自由契約
アダメス	投手	25	自由契約
ビヤヌエバ	内野手	28	自由契約
マルティネス	内野手	26	自由契約
森福允彦	投手	33	戦力外
坂本工宜	投手	25	戦力外
山下亜文	投手	23	戦力外
田島洸成	内野手	23	戦力外

昨年退団した選手の中で最も大きいのは、やはりレジェンド阿部慎之助選手の引退でしょうか。

打てるキャッチャーとして長らく巨人の要であった阿部の引退は非常に残念です。

今期から二軍監督に就任し、今度は指導者としての活躍が期待されます。

どんどん良い選手を育ててほしいですね！

また、昨季の投手陣をけん引した山口がポスティングによりメジャーへ移籍した事は今期の巨人投手陣にとって大きな影響がありそうです。

菅野投手の復調も重要ですが、若手の成長、新戦力の活躍などが必要不可欠になりそうですね。

注目のレギュラー争い

ポジション争いで注目なのは、キャッチャー、セカンドでしょうか。

キャッチャーは小林、炭谷、大城の三選手がレギュラー候補となっております。

強肩で高い盗塁阻止率を誇る小林、経験豊富な炭谷、打力が魅力の大城と三者それぞれ持ち味があります。

大城は一塁手での出場も多かったですが、キャッチャーでレギュラーとなると打線に厚みが出そうですね。

セカンドは昨季開幕スタメンを勝ち取ったのが吉川尚選手でした。

開幕1番を任され11試合で打率0.390と開幕ダッシュに貢献しました。

吉川尚の魅力は俊足巧打、そして広島の菊池を彷彿とさせる広い守備範囲と長らくセカンドのレギュラーを固定できなかった巨人としては待望の選手が現れた！

かと思いましたが、早々に腰痛を発症しシーズン中に1軍へ戻ることはかないませんでした。。

代わりに出場した選手もレギュラーを確約できるまでの選手はおらず。。

レギュラー候補としては吉川尚、若林、増田大、山本、田中が該当するでしょうか。

ケガが十分に回復していれば吉川尚がレギュラー候補筆頭なのではと個人的に見ていますが、果たして他の選手はどうでしょうか。

今期も注目していきたいと思います。

まとめ

以上、昨季の巨人のデータをまとめてきました。

野手陣は中軸である坂本、丸、岡本が今シーズンも中心になりそうです。

その脇をかためる選手の活躍によっては、今期も強力打線が期待できそうですね。

山口の抜けた投手陣次第で連覇の道が見えてきそうです。

菅野の復調、若手の成長、新外国人の活躍などがカギでしょう。

まぁ終わってみたら、「やっぱり原さんすごいわ」ってなるかもしれませんが（笑）

楽しみに見ていきたいと思います。