野球界における新型コロナの影響(プロ野球はどうなる?)①

プロ野球

新型コロナウイルスの感染がいまだに収束せず、政府発表により緊急事態宣言の延長が決定し、各スポーツ界では活動休止状態が続いております。

野球界においても同様に、多くの大会・活動が制限されています。

今回は令和2年5月6日時点における現在の状況および今後の見通しを2回に分けて述べたいと考えております。

野球界への主な影響

現時点で各野球界へはどういった影響が出ているのでしょうか。

プロ野球 オープン戦は無観客試合で開催
     セパ公式戦の開幕延期(開幕日未定)

高校野球 春のセンバツ大会中止
     夏の甲子園大会および各都道県大会の開催未定

大学野球 各大学野球連盟の春季リーグは開催延期または中止 
     全日本大学野球選手権大会の延期

社会人野球 社会人野球日本選手権、全日本クラブ野球選手権中止

中学野球 ボーイズリーグやシニアリーグなどの硬式野球の主な大会中止 

MLB 3月26日の開幕が延期

web上で調べるだけでも上記の様な大会の中止や活動自体も自粛している現状です。

その他にも学童野球や草野球など影響が出ているのではないでしょうか?

また、現時点で開催が未定、延期を予定している大会も、今後の感染状況によっては中止になる可能性があります。

この中でも世間の関心が高いであろうプロ野球と高校野球の詳細について述べたいと思います。

プロ野球への影響

これまでの流れ

2月26日 オープン戦の無観客試合決定

3月2日 新型コロナウイルス対策連絡会議設立(Jリーグと共同)

3月9日 3月20日開幕の延期を決定

3月23日 4月24日に開幕を目指す事を決定

3月26日 プロ野球界で初の感染者(阪神3選手)

     阪神は当面の球団活動休止を発表

3月30日 楽天、ロッテ、ソフトバンク活動休止を発表

4月3日 開幕再延期を決定

4月17日 セパ交流戦の試合中止を決定

4月23日 開幕日を決定できず(GW明けに再検討)

主な感染者

3月26日にプロ野球界で初めて感染が判明したのは阪神の3選手となります。

藤浪晋太郎投手(26)、伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)

野球界初だけではなく、日本のプロスポーツ選手としては初の感染判明者となりました。

感染の経緯としては、3月14日に知人宅で複数名で食事会に参加し、その際に感染したとされています。

当初、藤浪選手が嗅覚障害を訴えた事から疑い、PCR検査を受けたことで感染が判明しました。

3選手は入院しましたが、伊藤隼選手が4月5日、藤浪選手が4月7日、長坂選手が4月8日にそれぞれ退院しました。

当時、嗅覚障害がコロナ感染者に起こりやすいという情報はそれほど認知されておらず、藤浪選手の感染が判明されたことで、判断基準の一つとして多くの方に知れ渡ることになりました。

(注:嗅覚障害があるからコロナ確定というわけではなく、副鼻腔炎などでも起こりうるようです)

現役選手以外では、元近鉄や日ハム、楽天の監督を歴任された梨田昌孝氏(66)、元日ハム、元阪神の片岡篤史氏(50)の感染が判明しました。

梨田氏は3月25日から倦怠感を覚え、28日に発熱、31日に重度の肺炎と診断され、4月1日にPCR検査陽性となり入院していました。

一時は重篤な状態で集中治療室に入っていると報道されていましたが、容体が徐々に回復し4月17日に一般病棟に移ったとのことです。

片岡氏は4月7日に肺炎を起こして入院し、8日のPCR検査により感染が判明しました。

自身のYouTubeチャンネルで4月14日に動画をアップされたのも話題となりました(動画はこちら)。

4月24日に無事退院をされており、改めて自身のYouTubeチャンネルでご自身の口から感染に関する様子を述べられています(動画はこちら)。

感染経験者としてどのような症状だったのか、アビガンの効果や副作用、医療現場の様子などご自身の思いを述べられています。

幸いなことに皆さん無事退院されており、ひとまず安心しました。

各球団の対応と今後の見通し

阪神では3選手が感染判明後、球団の活動を当面休止することとなりましたが、15日から自主練習を再開しています。

その他の球団の対応としては、多くが球団活動を一部制限しながらも自主練習は行う一方、楽天・ロッテ・ソフトバンクの3球団は自主練習なども休止することを3月30日に発表しました。

ソフトバンクは4月9日、ロッテは4月27日に自主練習を再開しましたが、5月6日時点でも楽天は球団活動を再開していません(追記:5月8日から再開)。

楽天は12球団の中で最も感染拡大防止に力を入れている印象があります。

GMの石井一久氏は『野球をやる以前に、シンプルに(感染)リスクが上がることをしないのが優先順位の上。選手にとって休む勇気は大変なこと。国民として取り組んでくれている、選手たちの勇気に感謝している』とと述べ、活動再開に関しても『なるべく選手、スタッフ、家族にリスクがない方向で進めていく。今はその時期じゃない。開幕日が決まってから逆算していく』と慎重な姿勢を取っています(引用 中日スポーツ)。

このように各球団の対応も様々であるため、練習状況により選手のコンディションに関して述べれば決して公平とは言えないのが状況です。

緊急事態宣言が5月31日まで伸びたことから、仮にそこで宣言が解除されたとしても開幕までは1か月ほどはかかると指摘されています。

そういった点を踏まえると、開幕するとしても7月以降といった可能性が出てきました。

また、現時点では開幕ができたとしても、当面は無観客試合となる可能性が高いようです。

最悪のケースでいえば、今シーズン自体が中止という可能性もしてきされています。

一野球ファンとして、野球が見られないというのは非常に寂しく、楽しみが無くなってしまいます。

早期の開幕を希望していますが。。。

今後の動向に注目していきたいと思います。

プロ野球の寄付金活動

感染拡大が続く中、4月8日にNPB12球団の所属選手が、任意で新型コロナウイルス感染症・拡大防止活動基金に寄付することを発表しています。

寄付に関しては、クラウドファンディングサービスである「READYFOR」を通じて行われています(新型コロナウイルス感染症・拡大防止基金)。

選手会がNPB所属選手に呼びかけ、選手から多くの寄付がさらたのではないでしょうか。

また、この活動によりファンも賛同し、5月6日時点で約1万3千人から約2億8千万円の寄付金が集まっております!

私もわずかながら寄付を行いましたが、簡単な操作で最低金額1,000円からネット上で寄付が行えます。

7月8日まで期間が設けられていますので、寄付を検討されている方はご利用してみてはいかがでしょうか。

その他にも選手、OB、球団で寄付活動が積極的に行われています。

報道されているものとしては、巨人の原監督、阿部二軍監督、坂本選手、丸選手、菅野選手、岩隈選手らからそれぞれ1,000万円ずつ東京都に寄付がされています。

マスクの寄贈は巨人の田口選手、阪神の西勇輝選手、ソフトバンク東浜選手、広島OBの黒田氏、新井氏、球団としてはヤクルト、日ハムが行い、防護服の代用品としてポンチョの寄贈を阪神、ロッテがおこなっています。

その他にもDeNAが球団オリジナルフードを、中日がチャリティオークションなどを行っています。

MLBからはヤンキースの田中将大選手が日米で総額3,700万円を寄付しています。

公表されている以外にも様々な支援が行わているかもしれません。

本当にとても素晴らしいことだと思います。

今後も様々な形で寄付などの支援が行われるのではないでしょうか。

まとめ

・新型コロナの感染拡大を受け、プロ野球、高校野球、その他にも多くの野球界が大会を中止や活動の制限をしている。

・プロ野球界では阪神の藤浪選手、伊藤隼選手、長坂選手、OBでは梨田氏、片岡氏の感染が判明した(梨田氏以外は退院済)。

・各球団も活動を制限しており、一時阪神・楽天・ソフトバンク、ロッテは自主練習も中止していた。楽天は5月6日時点も自主練習を中止(追記:5月8日から再開)している。

・5月6日時点で開幕日は未定。現時点では7月以降になる可能性、最悪のケースとしては今シーズンの中止自体もあり得る。

・プロ野球界からは様々な形で新型コロナに関して支援が行われている。クラウドファンディングサービスによりファンの方からも多くの寄付が集まっている。

以上今回はプロ野球を中心にコロナの影響をまとめてみました。

次回は高校野球に関してお伝えしたいと思います。

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