それでは今回も2019年のプレーバックを行いたいと思います。
2019年パリーグ3位の楽天です!
ちなみに、いよいよ本日プロ野球開幕です!
開幕前にまさかの6球団しか更新できなかったという失態。。
調べだすと色んなことが気になり、時間かかりすぎました。
反省。。
でも、開幕後も続けます。
よろしくお願いいたします。
※他チームの2019年成績はこちら(巨人、西武、横浜、ソフトバンク、阪神、広島、ロッテ、中日、日ハム、ヤクルト、オリックス)
では、参りましょう!!
チーム成績
リーグ 3位 交流戦 5位タイ
試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 |
143 | 71 | 68 | 4 | 0.511 |
昨年は4月中、また6月後半にも一時首位に立つ時期がありましたが、その後失速し最終的にはなんとかCS確保となりました。
得点 | 失点 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 | 防御率 |
614 | 578 | 0.2509 | 141 | 48 | 3.74 |
3位 | 2位 | 4位 | 4位 | 5位タイ | 2位 |
チーム成績をみると、投打ともにバランスがまずまず取れていたのではないでしょうか。
特にリリーフ陣は頭数が揃っており、阪神に匹敵する陣容だったのではないでしょうか。
機動力に関しては、他チームと比較するとウィークポイントと言えそうです。
それでは、もう少し出場選手の詳細を見ていきましょう。
主力野手の成績
2019年開幕オーダー
シーズンを占う大事な開幕スタメンはどうだったか見てみましょう。
打順 | 位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
1 | 中 | 田中 | 25 | 3 | 59 | 0.188 | 1 | 9 | 3 | 0.567 |
2 | 遊 | 茂木 | 25 | 4 | 141 | 0.282 | 13 | 55 | 7 | 0.779 |
3 | 二 | 浅村 | 29 | 11 | 143 | 0.263 | 33 | 92 | 1 | 0.878 |
4 | 左 | 島内 | 29 | 8 | 133 | 0.287 | 10 | 57 | 3 | 0.779 |
5 | 三 | ウィーラー | 32 | 5 | 117 | 0.243 | 19 | 67 | 3 | 0.738 |
6 | 一 | 銀二 | 31 | 14 | 141 | 0.304 | 5 | 56 | 2 | 0.752 |
7 | DH | ブラッシュ | 30 | 1 | 128 | 0.261 | 33 | 95 | 2 | 0.936 |
8 | 捕 | 嶋 ▲ | 35 | 13 | 57 | 0.209 | 3 | 15 | 0 | 0.635 |
9 | 右 | オコエ | 22 | 4 | 52 | 0.182 | 3 | 15 | 5 | 0.542 |
※OPS=出塁率+長打率
※▲は2019年退団
一年間安定して活躍した選手は、茂木、浅村、島内、銀二、ブラッシュ選手あたりでしょうか。
移籍1年目の浅村選手は打率こそ少し下がったものの、HR数はチーム最多と中核として十分な活躍でした。
また、新外国人であったブラッシュ選手もHR、打点のチーム2冠であり、OPSもリーグ3位と素晴らしい活躍でした。
一方で2018年の新人王で2019年も期待された田中選手は度重なる故障により思うような成績を挙げられませんでした。
外野手争いも激しくなっておりますので、コンディションを整えてもう一度良い成績を収めたいところです。
その他の主な野手成績
その他の出場試合数が多かった選手を挙げてみます。
位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
外 | 辰巳 | 23 | 1 | 124 | 0.229 | 4 | 25 | 13 | 0.639 |
内外 | 渡辺佳 | 22 | 1 | 77 | 0.225 | 1 | 25 | 0 | 0.558 |
捕 | 堀内 | 22 | 4 | 65 | 0.156 | 0 | 13 | 0 | 0.416 |
内外 | 藤田 | 37 | 15 | 61 | 0.258 | 2 | 10 | 1 | 0.642 |
捕 | 太田 | 23 | 1 | 55 | 0.219 | 1 | 6 | 1 | 0.550 |
故障で離脱した田中の代役として活躍したのがルーキーの辰巳選手でした。
バッティングにはまだ課題がありますが、高い守備力とチーム最多盗塁となった走力を発揮し、1年目ながらまずまずの活躍でした。
今季も外野のレギュラー候補と言えるでしょう。
また、渡辺佳選手も1年目ながら出場機会を得て、巧みなバットコントロールと勝負強いバッティングでチームに貢献しました。
内野手登録ながら外野もそつなくこなすユーティリティー性があり、2020年も期待が持てそうですね。
ちなみに元横浜高校の渡辺監督のお孫さんとしても話題でしたね。
また、腰痛の影響で出場数が激減した嶋選手の代わりに捕手として出場したのが、堀内選手と太田光選手でした。
両選手ともにバッティングは課題ですが、共に守備力は安定しており、より高いレベルで競い合っていきたいところですね。
主力投手の成績
先発
名前 | 年齢 | 年数 | 試合(先発) | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
美馬 ▲ | 33 | 9 | 25(23) | 143 2/3 | 8 | 5 | 4.01 | 7.02 | 4.67 | 1.18 |
石橋 | 28 | 4 | 28(19) | 127 1/3 | 8 | 7 | 3.82 | 5.02 | 2.03 | 1.19 |
辛島 | 29 | 11 | 27(18) | 117 1/3 | 9 | 6 | 4.14 | 6.44 | 1.47 | 1.50 |
岸 | 35 | 13 | 15(15) | 93 2/3 | 3 | 5 | 3.56 | 8.26 | 3.44 | 1.12 |
則本 | 29 | 7 | 12(12) | 68 | 5 | 5 | 2.78 | 8.87 | 6.70 | 1.00 |
※K/BB=奪三振/与四球 投手の制球力を示す指標の一つ。2.0超でまずまず、3.5超でかなり優秀とされる
※WHIP=(与四球+被安打)/投球回 1イニングあたりに出したランナーの数値。
開幕投手を務めた岸選手はその試合で故障し、復帰が5月終盤までかかってしまい、成績も自己最少の3勝と不本意なシーズンとなりました。
また、則本選手も2019年3月に右ひじの手術を行ったため、復帰が7月となってしまいました。
しかしながら、そこから5勝を挙げているあたりはさすがエースといったところでしょう。
この楽天自慢のWエースが実力を発揮できなかったことで、先発陣の柱ができず苦労した台所事情だったのではないでしょうか。
規定投球回数に達したのは美馬選手だけで、最多勝利も辛島選手の9勝と二桁には届きませんでした。
ただ、その先発陣を大きく支えたのが救援陣でしょう。
救援
名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | ホールド | HP | セーブ | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
松井 | 24 | 6 | 68 | 69 2/3 | 2 | 8 | 12 | 14 | 38 | 1.94 | 13.82 | 4.46 | 0.92 |
森原 | 28 | 3 | 64 | 64 | 4 | 2 | 29 | 33 | 0 | 1.97 | 9.14 | 3.61 | 1.02 |
青山 | 36 | 14 | 62 | 53 1/3 | 2 | 4 | 16 | 18 | 0 | 2.70 | 6.08 | 2.00 | 1.03 |
ブセニッツ | 29 | 1 | 54 | 51 | 4 | 3 | 28 | 32 | 0 | 1.94 | 7.94 | 2.25 | 1.29 |
ハーマン | 35 | 3 | 50 | 47 1/3 | 5 | 3 | 21 | 26 | 0 | 3.04 | 9.32 | 3.06 | 0.99 |
宋 | 27 | 4 | 48 | 45 1/3 | 3 | 2 | 24 | 27 | 0 | 2.18 | 7.94 | 1.74 | 1.26 |
高梨 | 27 | 3 | 48 | 31 1/3 | 2 | 1 | 14 | 16 | 0 | 2.30 | 11.78 | 1.78 | 1.53 |
一覧表を見てみると、45試合以上登板した投手が7名おり、上記選手の平均防御率も約2.30と非常に安定した陣容です。
松井選手はチーム最多登板であり、守護神として自身初のセーブ王にも輝きました。
2020年は先発再転向となります。
一部ではストッパーの方が良いのではという声も聞きますが、まだ若い間には可能性もあると思いますので、雑音を気にせず先発としても活躍してほしいですね。
また、セットアッパーとして森原選手も大活躍でした。
2020年は松井の抜けた守護神候補となっており、よりチームを支えてほしいですね。
2020年度新加入選手と2019年の退団選手
新加入選手
2020年には補強に最も成功した球団の一つと言えるのではないでしょうか。
新加入選手を見てみましょう。
ドラフト指名選手
順位 | 氏名 | 経歴 | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ドラ1 | 小深田 大翔 | 神戸国際大付高-近大-大阪ガス | 内野手 | 24 | 168 | 69 | 右左 |
ドラ2 | 黒川 史陽 | 智弁和歌山高 | 内野手 | 18 | 182 | 85 | 右左 |
ドラ3 | 津留崎 大成 | 慶応高-慶大 | 投手 | 22 | 177 | 85 | 右右 |
ドラ4 | 武藤 敦貴 | 都城東高 | 外野手 | 18 | 178 | 73 | 左左 |
ドラ5 | 福森 耀真 | 北九州高-九産大 | 投手 | 22 | 178 | 87 | 右右 |
ドラ6 | 瀧中 瞭太 | 高島高-龍谷大-ホンダ鈴鹿 | 投手 | 25 | 180 | 93 | 右右 |
ドラ7 | 水上 桂 | 明石商高 | 捕手 | 18 | 172 | 73 | 右右 |
育成1 | 江川 侑斗 | 大分高 | 捕手 | 18 | 177 | 81 | 右右 |
育成2 | 小峯 新陸 | 鹿児島城西高 | 投手 | 18 | 189 | 90 | 右左 |
育成3 | 山崎 真彰 | 東京学館浦安高 ─ 東京国際大中退 ─ ハワイ大 | 内野手 | 24 | 182 | 84 | 右左 |
育成4 | 沢野 聖悠 | 誉高 | 内野手 | 17 | 184 | 85 | 右左 |
ドラフト1位には即戦力野手としても期待されている小深田(こぶかた)選手を獲得。
スピード感あふれる巧打の内野手で社会人時代は主にショートとサードを務めていました。
1年目からレギュラー争いに加わる活躍が見せられるか注目です。
また、2位には智弁和歌山高時代に5回甲子園出場を果たしている、黒川選手を獲得しました。
高卒ながらキャンプ一軍スタートを勝ち取り、実践でも力を発揮しています。
開幕一軍とはなりませんでしたが、2軍で結果を残せば1年目から1軍で活躍する姿がみれるかもしれません。
バッティングにセンスを感じさせる非常に楽しみな選手ですね。
新外国人、FAなどの新加入選手
氏名 | 前所属チーム | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ジャギワ | ドジャース | 投手 | 30 | 190 | 90 | 右右 |
ロメロ | オリックス | 外野手 | 32 | 188 | 100 | 右右 |
牧田 | パドレス | 投手 | 36 | 177 | 85 | 右右 |
涌井 | ロッテ | 投手 | 34 | 185 | 85 | 右右 |
酒井 | ロッテ | 投手 | 27 | 178 | 80 | 右右 |
鈴木大 | ロッテ | 内野手 | 31 | 175 | 79 | 右左 |
ドラフト以外の新加入選手も非常に豪華ですね。
FA移籍の鈴木大選手、金銭トレードの涌井選手、メジャー帰りの牧田選手、オリックスでは3年間69本塁打を放ったロメロ選手など実績がある選手がずらり。
チームとして一気に選手層が厚くなった印象ですね。
涌井、牧田両選手が先発として活躍できると一気に先発陣は強化されそうです。
退団選手
氏名 | ポジション | 年齢 | 動向 |
小野 | 投手 | 23 | ロッテ |
美馬 | 投手 | 33 | ロッテ |
嶋 | 捕手 | 34 | ヤクルト |
戸村 | 投手 | 32 | 引退 |
西宮 | 投手 | 28 | 引退 |
鶴田 | 投手 | 25 | 戦力外 |
今野 | 投手 | 24 | ヤクルト |
井出 | 投手 | 23 | 戦力外 |
野本 | 投手 | 21 | 戦力外 |
今江 | 内野手 | 36 | 引退 |
山田 | 内野手 | 21 | 戦力外 |
西巻 | 内野手 | 20 | ロッテ |
橋本 | 外野手 | 29 | 引退 |
島井 | 外野手 | 29 | 戦力外 |
卓丸 | 外野手 | 22 | 巨人 |
千葉 | 投手 | 21 | 引退 |
ハーマン | 投手 | 35 | ロッテ |
ヒメネス | 内野手 | 31 | 自由契約 |
長年楽天の扇の要としてチームを支えた嶋選手がヤクルトに移籍となりました。
野村さんから厳しい指導を受けていた嶋選手は、捕手として日本シリーズ制覇にも貢献し、欠かせない存在だったのではないでしょうか。
楽天ファンの方には寂しいことですが、経験を生かして新天地でも頑張って欲しいですね。
しかし、ロッテに移籍した選手が多いですね。
ロッテから加入した選手も多いですが。。
ある意味ロッテと楽天の複数トレードみたいな状況になりましたが、お互いにとって吉と出るか凶と出るか要注目です。
注目のレギュラー争い
し烈な争いが予想されるのが外野陣でしょうか。
島内選手はレフトでの出場が濃厚で、残り二枠の争いになります。
辰巳、オコエ、田中の日本3選手に加え、指名打者を誰にするかによりますが、ブラッシュ、ロメロの両外国人も外野として起用される可能性があります。
渡辺佳選手も昨年以上の出場機会を狙っているのではないでしょうか。
また、内野手ではサードの争いに注目ですね。
FA移籍の鈴木選手とドラフト1位の小深田選手、そして2019年サードで最も出場したウィーラー選手の三つ巴でしょうか。
経験豊かな鈴木がレギュラーの第一候補かと思いますが、果たしてシーズン通してどうなるのか楽しみですね。
まとめ
以上をまとめると
・頭数の揃ったリリーフ陣がチームを支えてなんとかCS出場を確保
・野手陣では茂木、浅村、島内、銀二、ブラッシュらが1年間通して活躍
・移籍1年目の浅村、新加入のブラッシュは十分な活躍
・2019年はケガなど影響により不本意なシーズンとなった岸、則本のWエースの復活がチームのカギとなる
・守護神松井が2020年から先発転向となるが、チームにとってプラスとなるのかマイナスとなるのか要注目
・実績のある選手も多く獲得し、戦力補強は12球団でも随一。選手層が厚くなり上位進出を目指す。
投手野手共に補強に成功し、充実した戦力で優勝争いを目指してくるでしょう。
以上楽天の2019年成績の振り返りと、2020年の新戦力チェックでした。
さぁいよいよ本日開幕です!
今年は120試合と試合数が少なくなりますが、内容の濃い試合を期待したいですね。
楽しんでいきましょう!
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