さぁようやく2019年のプレーバックも最後となりました(どんだけかかっとんねん!)。
今回は、2019年リーグ6位のオリックスです!
では、参りましょう!!
※他チームの2019年成績はこちら(巨人、西武、横浜、ソフトバンク、阪神、楽天、広島、ロッテ、中日、日ハム、ヤクルト)
チーム成績
リーグ6位 交流戦2位
試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 |
143 | 61 | 75 | 7 | 0.449 |
交流戦では2位と好成績だったものの、チーム順位は常に低迷してしまい、年間通して上位争いに絡めない苦しいシーズンとなってしまいました。
2014年の2位を最後に、これで5年連続Bクラスとなってしまいました。
得点 | 失点 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 | 防御率 |
544 | 637 | 0.242 | 102 | 122 | 4.05 |
6位 | 5位 | 6位 | 5位 | 2位 | 5位 |
福田選手を筆頭に走れる選手が多く、チーム盗塁数はリーグ2位と好成績でした。
しかしながら、攻守ともにその他の成績は振るわず、他チームとのチーム力の差が現れた一年だったといえるでしょう。
主力野手の成績
2019年開幕オーダー
シーズンを占う大事な開幕スタメンはどうだったか見てみましょう。
打順 | 位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
1 | 二 | 福田 | 28 | 2 | 135 | 0.250 | 2 | 38 | 30 | 0.651 |
2 | 中 | 西浦 | 20 | 2 | 77 | 0.195 | 1 | 18 | 8 | 0.494 |
3 | DH | メネセス▲ | 27 | 1 | 29 | 0.206 | 4 | 14 | 0 | 0.651 |
4 | 左 | 吉田正 | 26 | 4 | 143 | 0.322 | 29 | 85 | 5 | 0.956 |
5 | 三 | 頓宮 | 23 | 1 | 28 | 0.198 | 3 | 10 | 0 | 0.556 |
6 | 右 | 小田 | 30 | 5 | 82 | 0.206 | 3 | 21 | 9 | 0.581 |
7 | 一 | Tー岡田 | 31 | 14 | 20 | 0.120 | 1 | 2 | 0 | 0.394 |
8 | 捕 | 若月 | 24 | 6 | 138 | 0.178 | 1 | 21 | 2 | 0.460 |
9 | 遊 | 安達 | 31 | 8 | 56 | 0.277 | 2 | 20 | 10 | 0.722 |
※OPS=出塁率+長打率
※▲は2019年退団
今やチームの顔となった吉田正選手の成績は素晴らしかったですね。
1、2年目は腰痛などに悩まされておりましたが、見事克服し2年連続で全試合出場となりました。
打率0.322、OPS0.956は共にリーグ2位、ホームランが出にくい京セラドームを本拠地としながらも、29本塁打を記録するなど打撃に関しては球界でもトップクラスの実力でしょう。
何と言っても代名詞はフォロースルーの大きい豪快なフルスイング!
今季もチームの中心としての活躍が期待されます。
福田選手も135試合出場とチームに欠かせない存在でした。
盗塁数30個はリーグ2位の好成績でした。
リードオフマンとしては、もう少し出塁率が欲しいところですね。
ただ、2019年は開幕直前に右手人差し指をはく離骨折してしまい、7月19日時点でも復帰に至っておりません。
チームにとって欠かせない存在ですので、早期の復帰が望まれますね。
また、打撃面では結果を残せなかったものの、守備面でチームに大きく貢献したのが若月選手でしょう。
特に注目したいのが盗塁阻止率0.371で、これはリーグトップの成績でした。
まだ、今季25歳という年齢からも様々な面で伸びしろがありそうですね!
今季は7月19日時点で打率0.256と成長も見せています。
若月選手の今後に期待したいですね。
その他の主な野手成績
その他の出場試合数が多かった選手を挙げてみます。
位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
内 | 中川 | 23 | 1 | 111 | 0.288 | 3 | 32 | 9 | 0.716 |
内外 | 小島 | 32 | 8 | 103 | 0.220 | 4 | 18 | 7 | 0.571 |
内 | 大城 | 26 | 4 | 91 | 0.262 | 3 | 28 | 11 | 0.694 |
外 | 後藤 | 26 | 9 | 91 | 0.224 | 1 | 22 | 4 | 0.635 |
外 | ロメロ▲ | 31 | 3 | 81 | 0.305 | 18 | 63 | 3 | 0.902 |
外 | 佐野 | 23 | 5 | 68 | 0.207 | 1 | 9 | 12 | 0.533 |
思わぬ活躍(?)といっては失礼ですが、ドラフト7位で入団した中川選手が大活躍でした!
そうです、「最後のPL戦士」としても有名ですね!
東洋大では3年時から4番を任され、4年時ではキャプテンを務めており、大学日本代表に選ばれるなど実績は十分ながらドラフトでは下位指名。
決してドラフト時点では高い評価ではなかったのだと思います。
しかしながら、掴んだ一軍出場の機会で見事チャンスを掴み取りました。
交流戦では打率0.386と交流戦史上初の新人首位打者となりました。
今季も勝負強い打撃が見られるか注目です。
主力投手の成績
先発
名前 | 年齢 | 年数 | 試合(先発) | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
山岡 | 24 | 3 | 26(24) | 170 | 13 | 4 | 3.71 | 8.15 | 3.42 | 1.17 |
山本 | 21 | 3 | 20(19) | 143 | 8 | 6 | 1.95 | 7.99 | 3.53 | 0.96 |
K‐鈴木 | 25 | 2 | 19(19) | 102 1/3 | 4 | 6 | 4.31 | 7.74 | 1.80 | 1.46 |
アルバース | 34 | 2 | 13(13) | 63 1/3 | 2 | 6 | 5.83 | 6.39 | 4.50 | 1.48 |
榊原 | 21 | 3 | 13(12) | 79 1/3 | 3 | 4 | 2.72 | 6.69 | 1.59 | 1.27 |
田嶋 | 23 | 2 | 10(10) | 49 2/3 | 3 | 4 | 3.44 | 7.25 | 2.00 | 1.37 |
※K/BB=奪三振/与四球 投手の制球力を示す指標の一つ。2.0超でまずまず、3.5超でかなり優秀とされる
※WHIP=(与四球+被安打)/投球回 1イニングあたりに出したランナーの数値。
先発陣では山岡選手、山本選手のダブルエースが素晴らしい活躍でした。
山岡選手は最多勝は逃したものの、勝率0.765と最優秀賞率のタイトルを獲得しました。
一方で防御率は3点台後半と、打線の援護があった上で勝ち星を重ねたとも言えそうです。
山本選手は高卒3年目でありながら、最優秀防御率のタイトルを獲得しました。
2018年はリリーフのみの登板だったものの、金子、西といった先発の柱が移籍したことで2019年から本格的に先発へ転向。
ストレート、変化球ともにキレ抜群のピッチングを続け、一気にリーグを代表するセピッチャーになったといえるでしょう。
2020年は7月20日時点で勝利数3、防御率2.21は共に2位、WHIP0.71で1位と安定感抜群の投球を続けています。
今季どのような成績を残すのか非常に楽しみですね。
また、その他にもK-鈴木選手、榊原選手、田嶋選手といった若手先発陣が経験を詰めた一年だったのではないでしょうか。
今季の飛躍に期待したいですね。
救援
名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | ホールド | HP | セーブ | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
海田 | 32 | 8 | 55 | 49 | 1 | 2 | 22 | 23 | 0 | 1.84 | 6.06 | 3.00 | 1.06 |
増井 | 35 | 10 | 53 | 50 1/3 | 1 | 4 | 14 | 15 | 18 | 4.83 | 11.44 | 2.67 | 1.49 |
近藤 | 28 | 4 | 52 | 49 2/3 | 4 | 6 | 22 | 26 | 1 | 3.44 | 11.05 | 2.77 | 1.23 |
比嘉 | 37 | 10 | 45 | 33 1/3 | 3 | 2 | 8 | 11 | 1 | 4.59 | 9.72 | 3.27 | 1.29 |
山田 | 28 | 10 | 40 | 43 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 3.56 | 9.21 | 2.44 | 1.14 |
ディクソン | 35 | 7 | 37 | 37 | 2 | 1 | 5 | 7 | 18 | 3.03 | 9.59 | 2.11 | 1.32 |
澤田 | 25 | 3 | 28 | 26 | 2 | 2 | 17 | 19 | 0 | 4.85 | 6.58 | 1.27 | 1.65 |
リリーフ陣ではまず海田選手がチーム最多登板となり、防御率1.84と素晴らしい成績でした。
8回の男として安定感抜群でした。
ストッパーは開幕当初増井選手が任されていましたが、調子が上がらなかったためディクソン選手が後半戦セーブを重ねました。
ディクソン選手は守護神として絶対的な投球を見せられている訳ではありませんが、現状では2020年も最後を任されることになりそうでね。
なお、増井選手はセットアッパーに配置転換となったものの、通算150セーブ150ホールドと史上2人目(日米通算では平野佳寿を含めて3人目)、パリーグでは初の達成となっております。
この二つは接戦での好投を積み重ねた結果と言えますね!
2020年度新加入選手と2019年の退団選手
新加入選手
ドラフト指名選手
順位 | 氏名 | 経歴 | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ドラ1 | 宮城 大弥 | 興南高 | 投手 | 18 | 172 | 80 | 左左 |
ドラ2 | 紅林 弘太郎 | 駿河総合高 | 内野手 | 17 | 186 | 82 | 右右 |
ドラ3 | 村西 良太 | 津名高-近畿大 | 投手 | 22 | 174 | 76 | 右左 |
ドラ4 | 前 佑囲斗 | 津田学園高 | 投手 | 18 | 182 | 88 | 右右 |
ドラ5 | 勝俣 翔貴 | 東海大菅生高-国際武道大 | 内野手 | 22 | 178 | 84 | 右左 |
育成1 | 佐藤 一磨 | 横浜隼人 | 投手 | 18 | 189 | 89 | 左左 |
育成2 | 谷岡 楓太 | 武田高 | 投手 | 18 | 176 | 82 | 右右 |
育成3 | 中田 惟斗 | 大阪桐蔭高 | 投手 | 18 | 181 | 90 | 右右 |
育成4 | 平野 大和 | 日商学園高 | 外野手 | 18 | 177 | 82 | 右右 |
育成5 | 鶴見 凌也 | 常磐大港 | 捕手 | 18 | 174 | 75 | 右右 |
育成6 | 大下 誠一郎 | 白鴎大足利ー白鴎大 | 外野手 | 22 | 171 | 89 | 右右 |
育成7 | 佐藤 優悟 | 柴田高 ー 仙台大 | 外野手 | 22 | 182 | 90 | 右右 |
育成8 | 松山 真之 | 四商高 ー BC富山 | 投手 | 19 | 174 | 76 | 右右 |
ドラフトでは石川選手(中)、河野選手(日)を競合で外し、高校生左腕ではトップクラスの実力と評された興南高校の宮城選手を獲得。
小柄ながらMax149㎞の速球と切れ味するどい変化球で三振が取れるタイプのピッチャーと言えそうです。
まずは2軍で経験を積んで、オリックス投手陣を支えられるような選手に育ってほしいですね!
2020年開幕後、大卒の村西選手、勝俣選手はすでに1軍出場を果たしましたが、結果を残せずファームへ降格となりました。
ここから再昇格を目指して、2軍で結果を残して欲しいですね。
新外国人、FAなどの新加入選手
氏名 | 前所属チーム | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ジョーンズ | Dバックス | 外野手 | 35 | 188 | 98 | 右右 |
ヒギンス | 3Aエルパソ | 投手 | 29 | 190 | 97 | 右右 |
ロドリゲス | 3Aエルパソ | 内野手 | 29 | 191 | 95 | 右右 |
新外国人ではMLB通算1939安打、282本塁打、ゴールドグラブ4回という輝かしい実績を残しているジョーンズ選手を獲得しました。
35歳とピークは過ぎたものの、バリバリの超大物メジャーリーガーだけに、ファンの期待も大きいのではないでしょうか。
7月19日時点ではまだ本領発揮とまではいきませんが、早く日本の野球に慣れてチーム中心として活躍して欲しいですね。
退団選手
氏名 | ポジション | 年齢 | 動向 |
岸田 | 投手 | 38 | 引退 |
成瀬 | 投手 | 34 | BC栃木 |
岩本 | 投手 | 27 | 引退 |
青山 | 投手 | 25 | 戦力外 |
塚原 | 投手 | 27 | 戦力外 |
高城 | 捕手 | 26 | DeNA |
宮崎 | 外野手 | 33 | 戦力外 |
鈴木 | 内野手 | 28 | 引退 |
エップラー | 投手 | 26 | 自由契約 |
ロメロ | 外野手 | 31 | 楽天 |
マレーロ | 内野手 | 31 | 自由契約 |
メネセス | 内野手 | 27 | 自由契約 |
昨季、ロメロ選手は81試合の出場ながら、打率0.305、HR18本、OPS0.902と好成績でした。
2020年から楽天へと移籍し、チームとしては打撃面では戦力ダウンが懸念されますが、ジョーンズ、ロドリゲスの両新外国人選手が埋められるかがカギとなりそうです。
注目のレギュラー争い
固定できていないポジションとしては、センターの争いが注目でしょうか。
開幕では広い守備範囲と強肩が売りの後藤選手がスタメンを勝ち取りましたが、やはりバッティングが課題の選手。
代わりに入る選手としては、6年目の宗選手、昨年開幕スタメンを勝ち取った西浦選手あたりが候補でしょうか。
ただ、現時点では抜けた選手が見当たらず、オリックスのウィークポイントとなっているように思います。
今後、絶対的なセンターのポジションを獲得するのが上記3選手なのか、それともその他の選手なのか注目していきたいと思います。
また、投手陣では山岡、山本選手に次ぐ先発投手が重要になってきます。
ここで注目したいのが今季3年目を迎える田嶋選手です。
即戦力左腕として一年目から先発を任されていましたが、大ブレイクとまではなりませんでした。
7/19時点で勝ち星はまだ1勝ですが、防御率2.27、WHIP0.88と非常に安定感のある投球を続けています。
田嶋選手が二桁勝利を挙げれるくらいになっていると、オリックスも上位進出しているかもしれません。
3年目の飛躍に注目してみたいと思います。
まとめ
オリックスの2019年まとめと2020年の展望をまとめました。
・交流戦では2位と好成績だったものの、チームは上位争いに絡むことができず最下位に沈み5年連続のBクラス
・打線の中心は吉田正で打率、HR、打点のチーム三冠。福田は盗塁数リーグ2位の活躍。また、若月は盗塁阻止率リーグトップの成績を残す。
・先発陣では山岡が最優秀賞率、山本が最優秀防御率のタイトル獲得とダブルエースが活躍。
・リリーフ陣では海田が安定感のある投球でチームを支えた。
・ドラフトでは将来性に期待される高校生左腕の宮城を獲得。
・新外国人ではMLBの大物ジョーンズが加入し、楽天へ移籍したロメロの穴を埋められるかどうかが注目。
・センターは若手が競うポジションとして注目。投手陣では田嶋が先発の柱となれるかがチームの命運をにぎる
個々の能力ではタイトル争いをできる選手がいるものの、チーム力としては他球団に劣っている印象があります。
ベテランと若手が融合し、昨年から大きく印象を変えることができるのかに注目していきたいと思います。
はい、これで12球団の2019年プレーバックが終了しました。
開幕して1か月経ってしまった。。
まぁ時間はかかったのですが、自分としては多くの選手の成績を振り返ることができたのと、新戦力のチェックを一通りできたので、2020年の野球がより楽しめそうです。
でも、2020年のシーズン後はすぐに振り返ろうと思います。
それでは今日はこの辺で!
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