シーズンが開幕し6月が終了しましたが、未だに昨年のプレーバックを続けている次第です。。
中途半端に終われないので。。
でも、こうして昨年を振り返ると2020年の野球がさらに楽しめるのではないかと、自分でやっていて感じています。
見に来ていただいた方も是非今年の野球観戦に生かしてもらえたら幸いです!
では、気合を入れて2019年のプレーバックを行いたいと思います。
今回は第9弾、2019年リーグ5位の中日です!
では、参りましょう!!
※他チームの2019年成績はこちら(巨人、西武、横浜、ソフトバンク、阪神、楽天、広島、ロッテ、日ハム、ヤクルト、オリックス)
チーム成績
リーグ5位 交流戦8位
試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 |
143 | 68 | 73 | 2 | 0.482 |
1年を通してみると5月以降に貯金を重ねることはできず、7月中旬に一時2位争いを演じていましたが、その後脱落しリーグ5位でフィニッシュ。
得点 | 失点 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 | 防御率 |
563 | 544 | 0.263 | 90 | 63 | 3.72 |
5位 | 1位 | 1位 | 6位 | 4位 | 3位 |
チーム成績を見ると、打率1位、失点1位、防御率が3位と優秀ながら、チームの上位進出には繋がりませんでした。
大きな要因として得点力と長打力が関係してそうです。
ホームラン数に関しては、甲子園と同様にナゴヤドームは非常に出にくい球場ですので仕方ない部分があります。
反対に失点数が少ないというプラスの面もあります。
その中でどのように得点力を挙げるかが2020年のカギと言えるでしょう。
打率は高いわけですから、走塁を含めた繋ぐ野球ができるかどうかでしょう。
ちなみに、守備力に関してはリーグでも断トツです。
失策数45(リーグ最少タイ)、守備率0.992(リーグ新記録)と鉄壁の守りでした。
投手力だけではなく、守備面でリーグ最少失点だったといえるでしょう。
主力野手の成績
2019年開幕オーダー
シーズンを占う大事な開幕スタメンはどうだったか見てみましょう。
打順 | 位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
1 | 右 | 平田 | 31 | 14 | 95 | 0.278 | 8 | 32 | 3 | 0.775 |
2 | 中 | 大島 | 34 | 10 | 143 | 0.312 | 3 | 45 | 30 | 0.756 |
3 | 左 | アルモンテ | 30 | 2 | 49 | 0.329 | 7 | 25 | 0 | 0.868 |
4 | 一 | ビシエド | 30 | 4 | 143 | 0.315 | 18 | 93 | 2 | 0.870 |
5 | 遊 | 堂上 | 31 | 13 | 98 | 0.212 | 12 | 39 | 1 | 0.708 |
6 | 三 | 高橋 | 25 | 8 | 117 | 0.293 | 7 | 59 | 3 | 0.776 |
7 | 二 | 阿部 | 30 | 4 | 129 | 0.291 | 7 | 59 | 1 | 0.742 |
8 | 捕 | 加藤 | 27 | 5 | 92 | 0.228 | 0 | 13 | 0 | 0.543 |
9 | 投 | 笠原 | 24 | 3 |
※OPS=出塁率+長打率
※▲は2019年退団
ビシエド選手は打率リーグ2位を記録するなど、得点力不足で悩む中日の中ではポイントゲッターとして活躍しました。
また、大島選手は昨年も安定した成績を残し、盗塁数は30個と8年連続2桁盗塁を達成しています。
高橋選手は前半戦で首位打者争いをするなど、バッティング技術の向上が目覚ましいですね。
26歳となり体力面、技術面が向上してくると思われますので、2020年はさらなる活躍が期待されています。
2019年に飛躍を遂げた選手としては、阿部選手でしょうか!
セカンドのレギュラーの座を掴み、129試合の出場となりました。
守備率0.995という非常に安定した守備に加え、バッティングでも打率リーグ10位と好成績を残しました。
京田選手、阿部選手、大島選手、そして強肩キャッチャーの加藤選手と非常に守備力の高いセンターラインが中日の魅力でもありますね!
その他の主な野手成績
その他の出場試合数が多かった選手を挙げてみます。
位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
内 | 京田 | 25 | 3 | 140 | 0.249 | 3 | 40 | 17 | 0.615 |
外 | 遠藤 | 30 | 5 | 108 | 0.270 | 2 | 11 | 4 | 0.710 |
内外 | 福田 | 31 | 13 | 105 | 0.287 | 18 | 66 | 0 | 0.877 |
外 | 藤井 | 38 | 14 | 61 | 0.220 | 1 | 12 | 1 | 0.591 |
外 | 井領 | 30 | 5 | 55 | 0.290 | 0 | 9 | 0 | 0.711 |
京田選手は開幕スタメンを譲ったものの、基本的にはショートのレギュラーとして活躍しました。
守備力は12球団トップクラスとも言われており、正直昨年のゴールデングラブ賞(GG賞)を受賞できなかったことに疑問を感じた方もいるのではないでしょうか?
GG賞はその年の守備指数ではなく、過去の実績や印象(バッティングも関係??)により投票されるイメージもあるので、過去にも物議をよんだこともあります。
守備率やUZR(※)では他球団のショートを圧倒していたので、近い将来受賞する可能性は十分あるのではないでしょうか。
※同ポジションの平均的な選手と比較して、守備でどれだけ失点を防げたかをみる指標
また、福田選手もバッティング面で優秀な成績を残しました。
出場が105試合ながら本塁打18本はチームトップと長打力に非常に長けた選手です。
ポジションを獲得するまでには至っていませんが、打撃面では貢献度が高い選手と言えるでしょう。
主力投手の成績
先発
名前 | 年齢 | 年数 | 試合(先発) | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
柳 | 25 | 3 | 26(25) | 170 2/3 | 11 | 7 | 3.53 | 7.70 | 3.84 | 1.19 |
大野 | 31 | 9 | 25(23) | 177 2/3 | 9 | 8 | 2.58 | 7.90 | 3.63 | 0.98 |
ロメロ | 28 | 1 | 21(21) | 116 1/3 | 8 | 10 | 4.26 | 8.12 | 1.91 | 1.38 |
山井 | 41 | 18 | 13(13) | 65 | 3 | 5 | 4.85 | 5.12 | 1.54 | 1.38 |
清水 | 20 | 2 | 8(8) | 35 1/3 | 2 | 2 | 4.33 | 6.11 | 1.00 | 1.81 |
笠原 | 24 | 3 | 8(8) | 34 2/3 | 3 | 2 | 5.71 | 5.71 | 1.29 | 1.62 |
※K/BB=奪三振/与四球 投手の制球力を示す指標の一つ。2.0超でまずまず、3.5超でかなり優秀とされる
※WHIP=(与四球+被安打)/投球回 1イニングあたりに出したランナーの数値。
大野選手は投球回、防御率、WHIPがリーグトップとエースとして十分は活躍でした。
二桁勝利には届きませんでしたが、今年も安定感のあるピッチングでチームをけん引していくでしょう。
柳選手も投球回がリーグ4位と3年目で初の規定投球回数超えとなりました。
今季もローテションの一角として活躍できるか注目です。
ただ、3番手以降に軸となる投手が欲しいところですね。
今季高卒5年目の小笠原選手、3年目山本選手・清水選手、大卒2年目梅津選手などが期待の若手と言えそうです。
救援
名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | ホールド | HP | セーブ | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
J.ロドリゲス ▲ | 28 | 2 | 64 | 64 | 3 | 4 | 41 | 44 | 1 | 1.64 | 11.49 | 5.50 | 0.93 |
岡田 | 28 | 10 | 53 | 50 1/3 | 3 | 2 | 7 | 10 | 13 | 3.58 | 9.48 | 3.79 | 1.15 |
福 | 27 | 4 | 52 | 52 2/3 | 2 | 0 | 18 | 20 | 0 | 2.05 | 9.06 | 3.31 | 1.04 |
祖父江 | 32 | 6 | 44 | 46 1/3 | 3 | 4 | 3 | 6 | 1 | 3.11 | 5.24 | 1.93 | 1.21 |
R.マルティネス | 23 | 3 | 43 | 40 2/3 | 1 | 4 | 14 | 15 | 8 | 2.66 | 10.62 | 3.43 | 1.18 |
鈴木 | 22 | 2 | 25 | 25 | 0 | 2 | 1 | 1 | 14 | 4.32 | 5.76 | 1.07 | 1.76 |
救援陣ではJ.ロドリゲス選手の活躍が素晴らしかったですね。
44HPで2019年の最優秀中継ぎ賞を受賞しました。
ただ、シーズン後にMLBのレンジャーズに移籍してしまい、代わりとなる選手が必要となります。
2年目の鈴木選手はシーズン当初こそストッパーでしたが、信頼を得るピッチングができず守護神をはく奪されました。
代役の岡田選手は13セーブを挙げ、2020年も守護神を任されています。
防御率が2点台の成績が残せると、より安心感を与えられるストッパーといえそうです。
R.マルティネス選手、福選手、祖父江選手らが昨年は好成績を残しており、今期もリリーフ陣を支える存在かと思われます。
ここ2年活躍できなかった又吉選手が復調してくると、救援陣の安定してくるのではないでしょうか。
2020年度新加入選手と2019年の退団選手
新加入選手
ドラフト指名選手
順位 | 氏名 | 経歴 | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ドラ1 | 石川 昂弥 | 東邦高 | 内野手 | 18 | 185 | 90 | 右右 |
ドラ2 | 橋本 侑樹 | 大垣日大高-大商大 | 投手 | 21 | 180 | 71 | 左左 |
ドラ3 | 岡野 祐一郎 | 聖光学院高-青学大-東芝 | 投手 | 25 | 180 | 85 | 右右 |
ドラ4 | 郡司 裕也 | 仙台育英高-慶大 | 捕手 | 22 | 180 | 86 | 右右 |
ドラ5 | 岡林 勇希 | 菰野高 | 投手 | 17 | 177 | 74 | 右左 |
ドラ6 | 竹内 龍臣 | 札幌創成高 | 投手 | 18 | 178 | 77 | 右左 |
育成1 | 松田 亘哲 | 江南(バレー部)ー名古屋大 | 投手 | 22 | 176 | 80 | 左左 |
ドラフト1位では地元東邦高校出身の石川選手を獲得しました。
高校日本代表の4番として出場した大会では、木製バットにも高い順応性を見せており、早期から1軍出場の可能性もあるのではないでしょうか。
橋本選手、岡野選手、郡司選手らはすでに1軍出場を果たしており、チーム力の底上げとなれるのか注目していきたいですね。
新外国人、FAなどの新加入選手
氏名 | 前所属チーム | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ゴンサレス | 2A ボウイ | 投 | 28 | 188 | 93 | 左右 |
Y.ロドリゲス | キューバ、カマグエイ | 投 | 23 | 186 | 97 | 右右 |
シエラ | メキシコ、オアハカ | 外 | 32 | 185 | 105 | 右右 |
ゴンサレス選手は長身から最速153㎞の速球が魅力のパワーピッチャーで、短いイニングを任されるのではないでしょうか。
シエラ選手は育成契約で入団するも、持ち前の打撃力で支配下登録を勝ち取りました。
一軍の戦力となれるのかアピールを続けたいところでしょう。
退団選手
氏名 | ポジション | 年齢 | 動向 |
松坂 | 投手 | 39 | 西武 |
Jロドリゲス | 投手 | 28 | MLB |
武山 | 捕手 | 35 | 引退 |
杉山 | 捕手 | 28 | 琉球 |
亀沢 | 内野手 | 30 | 琉球 |
友永 | 外野手 | 28 | 戦力外 |
近藤 | 外野手 | 28 | 引退 |
退団選手の中で大きな戦力ダウンに繋がりそうなのは、やはりJ.ロドリゲス選手でしょう。
リーグ最多ホールドと中継ぎ陣では欠かせない存在でした。
また、松坂選手も古巣西武へ復帰となってしまいました。
2018年は中日移籍1年目で6勝を挙げ、復活を期待させましたが、2019年は再び登板数が激減。。
中日で選手生活を終えるのかと思っていましたが、プロ生活を始めた西武に戻る形となりました。
松坂選手も今年で40歳。
投球スタイルは大きく変化しましたが、コンディションを整えて再び西武で輝けるのか注目したいですね。
注目のレギュラー争い
ほとんどのポジションでレギュラーが固定されている印象ですが、注目すべきはキャッチャーでしょうか。
昨年最も出場機会の多かった加藤選手と今季出場機会を増やしている木下拓選手の争いが中心です。
そこにルーキーの郡司選手が絡んでく来るのかも注目です。
また、外野陣は平田選手が一年間通して出場できれば良いのですが、けがの不安もあることからバックアップとなる選手も必要かもしれません。
本職は内野ですがバッティングが魅力の福田選手、昨年出場機会の多かった遠藤選手、井領選手、今季出場機会を得ている武田選手などが控えています。
個人的には高卒2年目の根尾選手が外野を本格的に挑戦するのが良いのではと感じていますが。。
なかなか京田選手や阿部選手、高橋選手ら鉄壁の内野陣からレギュラーを奪うのは簡単ではないでしょうしね。
もちろんそれは外野だから簡単とは言えませんが。。
ただ、出場機会を得るには色んな選択肢があって良いとは思います。
首脳陣の方針がどうなのかも注目したいですね。
まとめ
・年間失策数が45、守備率が0.992と鉄壁の守備陣を誇るも、得点力不足が響きシーズン5位。
・野手ではビシエドが最も活躍。大島も安定した成績を残し、高橋周もシーズン序盤は首位打者争いを演じた。阿部は昨年大きく飛躍した選手といえる。
・京田の守備力はリーグトップクラスでGG賞の受賞も近い!?
・先発陣では大野、柳が規定投球回数を上回る。大野は最優秀防御率を受賞。
・救援陣ではロドリゲスが最優秀中継ぎ賞を受賞するも、シーズン後にMLB移籍となり大きな戦力ダウン。今季は岡田、Rマルティネスを中心としたリリーフ陣となる。
・ドラフト1位には将来の4番候補でもある地元東邦高出身の石川を獲得。大卒の橋本、岡野、郡司は即戦力としても期待。
守備面では他チームより一歩リードしている印象の中日です。
長打力は今季も劇的に飛躍する可能性は低いですが、打率を残せるバッティングの良い選手は多いので、うまく繋ぐことで得点力が向上できるかどうかがカギですね。
あとは先発の柱が増やせるかどうかも大切です。
昨年までで7年連続のBクラスと低迷している中日。
個々の能力は高いことから、うまく機能すれば上位進出も望めるのではないでしょうか。
それでは以上で中日の昨年から今季にかけての分析となります。
今日はこの辺りで。。
さぁあと3球団や!
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