プロ野球は順調に試合を進んでおりますが、私の2019年プレーバックはまだもう少しかかります。。
今回は第8弾、2019年パリーグ4位の千葉ロッテです!
ちなみに6月27日現在、開幕ダッシュに成功しております!
昨年はどうだったか見てみましょう!
※他チームの2019年成績はこちら(巨人、西武、横浜、ソフトバンク、阪神、楽天、広島、中日、日ハム、ヤクルト、オリックス)
チーム成績
リーグ4位 交流戦8位タイ
試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 |
143 | 69 | 70 | 4 | 0.496 |
シーズン通して波に乗れず、後半で一時3位まではいきましたが、最終的には楽天の抜かれ4位でフィニッシュとなりました。
得点 | 失点 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 | 防御率 |
642 | 611 | 0.249 | 158 | 75 | 3.90 |
2位 | 4位 | 5位 | 3位 | 4位 | 4位 |
得点力は上位の成績でしたが、その他に関してはずば抜けて高いチーム成績ではありませんでした。
では、個人成績はどうだったのか見ていきましょう。
主力野手の成績
2019年開幕オーダー
シーズンを占う大事な開幕スタメンはどうだったか見てみましょう。
打順 | 位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
1 | 中 | 藤原 | 19 | 1 | 6 | 0.105 | 0 | 2 | 0 | 0.211 |
2 | 右 | 加藤 | 28 | 7 | 60 | 0.202 | 4 | 9 | 4 | 0.621 |
3 | 二 | 中村奬 | 27 | 5 | 143 | 0.232 | 17 | 59 | 12 | 0.692 |
4 | 一 | 井上 | 30 | 6 | 129 | 0.252 | 24 | 65 | 0 | 0.824 |
5 | 左 | 角中 | 32 | 13 | 108 | 0.258 | 8 | 48 | 2 | 0.734 |
6 | 三 | レアード | 32 | 5 | 139 | 0.248 | 32 | 89 | 0 | 0.815 |
7 | DH | バルガス▲ | 29 | 1 | 35 | 0.179 | 1 | 6 | 0 | 0.597 |
8 | 捕 | 田村 | 25 | 7 | 100 | 0.243 | 3 | 31 | 1 | 0.618 |
9 | 遊 | 藤岡 | 26 | 2 | 81 | 0.264 | 2 | 21 | 3 | 0.658 |
※赤字はリーグ1位、青字はチーム1位(打率、OPSは規定打席達成者)
※OPS=出塁率+長打率
※▲は2019年退団
開幕スタメンを見てみると、一年間安定出場した選手が少ないですね。
チーム得点がリーグ2位となったのは、日ハムから移籍1年目のレアード選手の活躍が大きかったのではないでしょうか。
打率は2割5分に満たないものの、HRは32本とさすがの長打力でした。
6月には通算150号本塁打も達成しています。
今年もHRを量産して寿司ポーズが見れるのではないでしょうか!
では、開幕スタメンではなかったものの、主軸として活躍した選手をみていきましょう。
その他の主な野手成績
位置 | 名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS |
内 | 鈴木 ▲ | 30 | 8 | 140 | 0.288 | 15 | 68 | 3 | 0.826 |
外 | 荻野 | 36 | 10 | 125 | 0.315 | 10 | 46 | 28 | 0.842 |
外 | 清田 | 33 | 10 | 117 | 0.253 | 10 | 57 | 1 | 0.703 |
外 | 岡 | 28 | 6 | 95 | 0.227 | 6 | 16 | 13 | 0.739 |
内 | 三木 | 28 | 6 | 89 | 0.214 | 2 | 15 | 5 | 0.556 |
外 | マーティン | 31 | 1 | 52 | 0.232 | 14 | 39 | 3 | 0.837 |
内 | 平沢 | 22 | 4 | 51 | 0.198 | 1 | 8 | 0 | 0.577 |
去年大活躍だったのは荻野選手でしょう!
これまではケガが多く、1年間通して活躍することができていませんでしたが、昨年は自身初の規定打席に達しキャリアハイの成績。
打率はリーグ3位の好成績でした。
タイトルもベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し、荻野選手にとって過去最高のシーズンだったといえるでしょう。
今年もチームの中心としての活躍が期待されます。
また、鈴木選手も140試合出場と安定して活躍しました。
主にファーストとしての出場でしたが、セカンド、サード、外野と複数ポジションで出場。
ただ、2020年はFAで楽天に移籍しました。
チームにとってマイナスになる部分も大きいですが、その他の選手にとっては大きなチャンスですね。
新たな戦力の台頭が必要となりそうです。
主力投手の成績
先発
名前 | 年齢 | 年数 | 試合(先発) | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
二木 | 24 | 6 | 22(21) | 128 2/3 | 7 | 10 | 4.41 | 8.04 | 3.83 | 1.22 |
ボルシンガー▲ | 31 | 2 | 20(20) | 103 | 4 | 6 | 4.63 | 7.51 | 1.65 | 1.52 |
種市 | 21 | 3 | 26(17) | 116 2/3 | 8 | 2 | 3.24 | 10.41 | 2.65 | 1.41 |
石川 | 31 | 6 | 27(17) | 118 2/3 | 8 | 5 | 3.64 | 6.14 | 2.89 | 1.32 |
岩下 | 23 | 5 | 21(17) | 96 1/3 | 5 | 3 | 3.64 | 6.91 | 1.57 | 1.32 |
涌井 ▲ | 33 | 15 | 18(15) | 104 | 3 | 7 | 4.5 | 7.53 | 3.22 | 1.42 |
※K/BB=奪三振/与四球 投手の制球力を示す指標の一つ。2.0超でまずまず、3.5超でかなり優秀とされる
※WHIP=(与四球+被安打)/投球回 1イニングあたりに出したランナーの数値。
先発陣の中に2桁勝利に達した投手はおりませんでした。
石川選手は自身初の開幕を務めましたが、エースと呼ぶには物足りない1年となってしまいました。
過去新人王(’14)、最終防御率(’16)に輝いたことがありますが、ここ数年は思うように結果が出ておりません。
2020年はもう一度輝きを取り戻してほしいですね。
また、ロッテの先発陣として期待されているのが二木選手、種市選手でしょう。
二木が『64』から『18』に、種市が『63』から『16』にと共に背番号が10番台へと変更となっています。
チームの期待が大きい二人の活躍がチーム浮上のカギとなるでしょう。
救援
名前 | 年齢 | 年数 | 試合 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | ホールド | HP | セーブ | 防御率 | 奪三振率 | K/BB | WHIP |
益田 | 30 | 8 | 60 | 58 2/3 | 4 | 5 | 12 | 16 | 27 | 2.15 | 8.59 | 2.55 | 0.99 |
東條 | 28 | 4 | 58 | 52 1/3 | 1 | 0 | 16 | 17 | 0 | 3.78 | 9.11 | 2.52 | 1.39 |
酒居▲ | 26 | 3 | 54 | 57 2/3 | 5 | 4 | 20 | 25 | 0 | 4.37 | 9.36 | 2.40 | 1.32 |
松永 | 31 | 7 | 46 | 34 2/3 | 2 | 3 | 25 | 27 | 0 | 2.60 | 8.31 | 1.88 | 1.22 |
田中 | 32 | 14 | 44 | 39 2/3 | 4 | 1 | 2 | 6 | 0 | 2.72 | 6.58 | 2.42 | 1.36 |
チェン | 29 | 9 | 44 | 57 | 1 | 1 | 5 | 6 | 0 | 3.63 | 7.11 | 1.67 | 1.42 |
唐川 | 30 | 12 | 40 | 37 2/3 | 5 | 3 | 14 | 19 | 0 | 5.26 | 7.17 | 5.00 | 1.41 |
救援陣の柱はやはり益田選手。
ストッパーとしてチームに大きく貢献しました。
2020年も守護神としての活躍が期待されています。
ただ、全体的にはブルペン陣は少し手薄な印象です。
この辺りは補強ポイントとして挙がったのか、移籍組で補えたのではないでしょうか。
それでは新加入選手を見ていきましょう。
2020年度新加入選手と2019年の退団選手
新加入選手
ドラフト指名選手
順位 | 氏名 | 経歴 | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ドラ1 | 佐々木 朗希 | 大船渡高 | 投手 | 18 | 190 | 85 | 右右 |
ドラ2 | 佐藤 都志也 | 聖光学院高-東洋大 | 捕手 | 21 | 181 | 83 | 右左 |
ドラ3 | 高部 瑛斗 | 東海大甲府高-国士舘大 | 外野手 | 22 | 178 | 72 | 右左 |
ドラ4 | 横山 陸人 | 専大松戸高 | 投手 | 18 | 179 | 76 | 右右 |
ドラ5 | 福田 光輝 | 大阪桐蔭高-法大 | 内野手 | 22 | 176 | 80 | 右左 |
育成1 | 本前 郁也 | 札幌光星高 ─ 北翔大 | 投手 | 22 | 175 | 76 | 左左 |
育成2 | 植田 将太 | 慶応高 ─ 慶大 | 捕手 | 22 | 180 | 83 | 右右 |
なんと言っても注目は、4球団競合の中から抽選で獲得した佐々木朗選手でしょう!
高校時に最速163㎞のストレートを投げるなど規格外の選手。
甲子園出場はかないませんでしたが、地方大会の決勝戦で登板させたなかった監督の判断も賛否を巻き起こしました。
まだ線は細いですが、十分なトレーニングを積むととんでもない投手になりそうですね。
ダルビッシュ選手や大谷選手を指導した、吉井ピッチングコーチの手腕にも注目されています。
また、佐藤選手、福田光選手も共に開幕一軍を掴んでおり、注目したい選手ですね!
佐藤選手、福田光選手ともにバッティングが魅力です。
ちなみ佐藤選手は名前が『さとうとしや』とマンガMAJORの登場人物と同じ名前です(漢字は違いますが)。
強肩捕手の漫画のキャラと同じように打てる捕手となって欲しいですね!
新外国人、FAなどの新加入選手
氏名 | 前所属チーム | ポジション | 年齢 | 身長 | 体重 | 投打 |
ハーマン | 楽天 | 投手 | 36 | 193 | 100 | 右左 |
ジャクソン | ブルワーズ | 投手 | 33 | 185 | 88 | 右右 |
ホセ・アコスタ | ドミニカ共和国空軍 | 投手 | 27 | 187 | 89 | 右右 |
ホセ・フローレス | BC富山 | 投手 | 31 | 191 | 120 | 右右 |
小野 | 楽天 | 投手 | 24 | 175 | 78 | 右右 |
福田秀 | ソフトバンク | 外野手 | 31 | 182 | 77 | 右左 |
美馬 | 楽天 | 投手 | 34 | 169 | 75 | 右左 |
西巻 | 楽天 | 内野手 | 21 | 167 | 70 | 右右 |
鳥谷 | 阪神 | 内野手 | 39 | 180 | 79 | 右左 |
移籍組を見ると、戦力として期待できそうな実績を持つ選手がズラリですね!
福田秀選手はソフトバンクでも活躍経験のある外野手です。
先発の柱として楽天の美馬選手、ブルペン陣の強化として楽天のハーマン選手、小野選手(FA移籍涌井の人的保障)、MLBブルワーズのジャクソン選手が加入しました。
ジャクソンは以前広島にも在籍しており、セットアッパーとして活躍した実績もあります。
楽天と入れ替えとなった選手が非常に多いですが、どちらに良い結果が出るのかも注目していきましょう。
退団選手
氏名 | ポジション | 年齢 | 動向 |
涌井 | 投手 | 33 | 楽天 |
酒居 | 投手 | 26 | 楽天 |
鈴木 | 内野手 | 30 | 楽天 |
阿部 | 投手 | 30 | 引退 |
関谷 | 投手 | 28 | 引退 |
島 | 投手 | 21 | 引退 |
福浦 | 内野手 | 43 | 引退 |
李 | 内野手 | 31 | 琉球 |
大木 | 内野手 | 27 | 戦力外 |
伊志嶺 | 外野手 | 31 | 引退 |
マン | 投手 | 35 | 退団 |
レイビン | 投手 | 31 | 退団 |
ボルシンガー | 投手 | 31 | 退団 |
バルガス | 内野手 | 29 | 退団 |
チームリーダーの鈴木大地選手、エースの涌井選手がチームを去り共に楽天へと移籍しました。
鈴木はチームリーダーとして長らく活躍しており、ロッテファンの方も複雑な気持ちでしょうか。
涌井も近年は良い成績を残せておりませんが、実績は十分です。
経験を生かしたピッチングで再び輝けるのか注目ですね。
また、『幕張の安打製造機』こと福浦和也選手が引退しました。
通算安打がきっちり2000本なんですね。
巧みなバットントロールで首位打者1回、ベストナイン1回、またゴールデングラブ賞も3回受賞しています。
背番号9は準永久欠番になっており、福浦選手の偉大さを物語っています。
今後は指導者として後進を育てて欲しいですね!
注目のレギュラー争い
当初、FA移籍加入の福田秀選手が外野陣の一角となると予想されていました。
しかし、開幕前の練習試合で受けた死球により右肩甲骨の骨折が判明。
開幕ゲームのみの出場となり、まさかの早期離脱となってしましました。
センターは荻野選手、ライトはマーティン選手が有力でしょう。
あと一枠を実績のある角中選手、清田選手、岡選手らが競っています。
ただ、ここに入ってくると面白い選手が一人います。
2017年のドラフトで育成指名を受け、3年目の今年6月に支配下登録となった和田康士朗選手です
なんと言っても持ち味はそのスピード!
6月27日現在、代走中心の出場ながらリーグ2位の4盗塁(1位は荻野選手の5盗塁)。
初盗塁はなんとSBの甲斐選手から奪いました!
打撃、守備では課題があるかと思いますが、魅力ある選手ですのでレギュラーを奪う活躍までいくと非常に面白いですね。
和田選手に注目したいですね!
まとめ
・1年通して波に乗れず、チーム成績も得点力以外は特筆するべき点はなかった。
・チームの中心として活躍した荻野は自身初の規定打席到達。キャリアハイの成績を残した。
・先発陣では2桁投手はおらず、チームとしての柱が欲しい。2020年から10番台の背番号に変更となった種市、二木に注目。
・ドラフトでは2019年最注目の佐々木朗を獲得。バッティングが魅力の佐藤、福田光も早期からの活躍が期待されている。
・補強面では実績のある福田秀、美馬をFAで獲得。外国人も実績のある選手を集め、大きな戦力アップに成功した。
・千葉ロッテのレジェンド福浦が引退。背番号9は準永久欠番に。
・注目選手は2020年に支配下登録された和田康士朗選そのスピードは必見!
以上千葉ロッテの2019年成績に加えて、2020年新戦力などをまとめてみました。
こうしてみると、今季のロッテは確実に戦力が充実してきているようです。
開幕ダッシュには成功しており、このまま一気に上位進出、ひいては優勝争いにもからんでくる勢いですね。
どのような戦いを見せるのか要チェックですね!
それでは今日はこの辺で。
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